赤鯱新報

野中祐吾「岡山(哲也スカウト)さんに、『ウイングバックになっても点取れるやつは点取れる』って言われていたので。(FW時代の)得点嗅覚をウイングバックでも発揮していきたい」

■高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第1節
2024年4月7日 11:00 KickOff トヨタスポーツセンター第2グラウンド(天然芝)
名古屋グランパスU18 3-1 ファジアーノ岡山U-18
得点者:49’末宗寛士郎(岡山)73’野中祐吾(名古屋)86’野中祐吾(名古屋)90+5’鶴田周(名古屋)
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野中コメント用
〇野中祐吾選手

Q:素晴らしい活躍でした。交代で入ってすぐにチームに勢いも出ましたが、どういう意識で試合に入ったのですか。

「ありがとうございます(笑)。自分が入った時には0-1で負けていて、最初に(杉浦)駿吾と(松嶋)好誠が呼ばれた時に自分も行くんかなって思ったんですけど、呼ばれなくて。でも入った時には自分がゴール決めたりアシストしたりして、絶対逆転してやろうっていう雰囲気で入りました」

Q:セットプレーはだいぶ練習してきたところでもありますね。

「セットプレーはそうっすね。試合前は必ず佐枝さんがセットプレーの練習をやってくれるんで、ほんとにそうです。自分たちは今年、セットプレーで5点以上っていう目標を決めてるので、今日セットプレーで決められたことは良いことだなって思います」

Q:ご自身の得点は2点ともそのセットプレーからでした。入った瞬間のことはどう振り返りますか。

「そうですね、前半はお互いに、相手も良い戦いができていて、こっちも良い戦いができていて、後半になってからは少し押し込まれた状態が続いた中で。後半から出場してきた選手たち、自分も含めてが雰囲気を変えられた、流れを変えられたっていうのは本当に素晴らしいことなのかなという風にとらえています」

Q:ウイングバックというポジションはどうですか、ここまでやってきて。

「しんどいっす(笑)。やっぱしんどいっすね。上下動が多いので、FWに比べるとやっぱりしんどいです(苦笑)」

Q:ただ逆に持ち味が出せているところもあるのかなとも思いますが。

「今はFWよりもひとつ下の位置で仕掛けることができるんで、自分の持ち味であるスピードを活かすことはできているんじゃないかなって思ってます」

Q:今日の試合では、ウイングバックとしてどういうプレーをしてチームに力を与えようと考えていたのですか。

「個人的には右で出るかなって思ってたんですよ。(伊澤)翔登くんと交代して。でも左もちょくちょくやらせてもらっているんで、左の可能性もあるのかなって感じで準備していて。それで左で出て、仕掛けてやろうっていう風に思ったんですけど、相手も引いてきていてなかなか仕掛けられなかった。次回はもっと仕掛けたいなって思います」

Q:高い位置を取れないとさらに厳しくなるポジションですが、その高い位置をどうやって取るかはどう考えていますか。

「自分はどっちかっていうと、いま言ったように仕掛けたいタイプなので。足元で受けに降りるっていうよりも、最初からちょっと高い位置とってボール受けて、仕掛けるっていう風には意識していますね」

Q:ポジションはストライカーではないながら、自分が入って2点取ってチームを勝利に導いたというのは開幕早々良い入りだと思います。今日の仕事に関してはどういう感想を持っていますか。

「まさか自分が2点取ると思ってなかったんで(笑)、驚きの気持ちがあるんですけど。うん、1点は絶対取ってやろうと思ってたんで、それが1点よりも2点につながったっていうのは、ほんとにポジティブにとらえていいのかなって思っています」

Q:ポジション的にはなかなか得点から遠い役割でもありますが、これで「できるんだ」という感触も得られたのでは。

「岡山さん(岡山哲也スカウト)に、『ウイングバックになっても点取れるやつは点取れる』って言われていたので。FWでやってきた、まあストライカーじゃないですけど(笑)、そういった得点の嗅覚っていうのをウイングバックでも発揮していこうかなって思っています」

Q:プレミアリーグの開幕戦勝利も大きいことです。

「そうですね。ほんとにチーム全体が良い雰囲気で次の試合に臨めるっていうのは、もうポジティブにとらえていいのかなっていう風に思ってます」

Q:個人的なところでは、今年は何点ぐらい取れそうですか? もう2点ですが?(笑)

「いやあ…そうっすね(笑)。昨シーズンは悔しくも1点で終わったんですけど、今シーズンは…ま、5点以上を掲げたいと思います(笑)」

Q:ウイングバックとしては誰かモデルにしてる選手はいますか。

「いや、今も自分もちょっと考え中なところなんですよね。世界のトッププレイヤーを見たりしてるんですけど、ウイングバック、3-4-3でやってるチームもあると思うんですけど、なかなか自分の型にはまる選手はいなくて。でも父からは『森下(龍矢)がいいんじゃないか』って言われて。『でもひとつ似てないところがあるな』って言われて。え、何?って聞いたんですけど、『走力』って(笑)。体力の部分だって言われました」

reported by 今井雄一朗

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