赤鯱新報

【名古屋vs福岡】レビュー:新たな試みから生まれる、新たな課題と悩み。引き分けたからこそ冷静に見える、次なる一歩のポジティブさ。

■明治安田生命J1リーグ 第7節
4月7日(日)名古屋 0-0 福岡(15:03KICK OFF/豊田/23,134人)
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画竜点睛を欠く、ところにもまだ一歩足りない。そして躍動感あふれる試合だったがゆえに評価の難しい、見方の分かれる内容と言えた。終わってみて、そしてこの3連戦を経て思うのは、柏戦後の2週間で取り組んできたのは実はこの日のシステムだったのではということだった。横浜FM戦の変則フォーメーションと、「試金石だった」(長谷川健太監督)という札幌戦のターンオーバーはいわば隠れ蓑で、ユンカーの状況が不透明な中での前線の再構築を考える中、おそらくはここで披露したゼロトップが浮上してきたのだろう。これで得点を奪って勝点3を手にしていればこれ以上なく理想的なマネジメントだったが、現実はそこまで甘くはなかった。ただ、名古屋は新たな武器となりうる戦術の足掛かりを得たとも言える。

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