赤鯱新報

野村勇仁「しっかり足元から見つめ直して、自分のやるべきことをやっていきたいなと思います」

野村勇仁

〇野村勇仁選手
Q:ボランチとして手応えのある試合だったのでは。
「今大会を通して自分たちからアグレッシブにアクションして、相手の背中を突き続けたり、守備でも粘り強い守備をというのは意識して入った中で。それを実行できている時間は長かったので、そこはポジティブにとらえていはいます。でも、やっぱりまだ最後の20分だったり70分の中で最後まで高強度を保ち続けられてないっていうのは、まだシーズン始まったばかりというのはありますけど、もっともっと一人ひとりがトレーニング中から意識を変えて。上げていかないといけないかなっていう風に、大会としては思いました」

Q:フォーメーションも含めて昨年までとは違うところがあると思いますが、そういった部分の対応であるとか、その手応えはどうですか。
「今年から監督が三木さんになって、自分はジュニアユースの時にも一緒にやらせてもらっているんで、三木さんが考えていることだったり、やりたいサッカーっていうのは少しは理解しているつもりなので。それをプレーで実行するっていうところと。プレー中はフォーメーションに関していえば3-4-3ですけど、トレーニング中からもそれはやっていますし、自分のポジションで言えばダブルボランチなのであまり変わらないので。基本的にやることは変わらないかなっていう感じです。去年と意識していることは変わんないですけど、もっともっと、より前にかかわりに行くってところと、自分の列を相手に超えられた後のサポートっていうのはもっともっとこれから意識して、やっていきます」

Q:まさにその前にどんどん絡んでいくという部分が今日の得点につながったと思います。あの場面は、何というか、鼻が利いた感じでしょうか。
「いや(笑)、前に出るっていうのは自分の武器でもあるので、その前に入っていくっていう意識があった上で、こぼれてくればラッキーかなって感じて。まあ、やっとこぼれてきたので、良いところにいたなって感じです」

Q:喜び方もすごかったですね(笑)。
「いや、やっと来たんで(笑)。はい、嬉しかったっす」

Q:ああいった得点に絡む動きであったり、得点にかかわっていくのが自分の持ち味になってくるのでしょうか。
「前に入って攻撃の厚みを加えるというのは自分の武器なので。これからもどんどん入っていって、チームも1枚でも多くの人がペナルティエリア内に入っていって、ゴールを取れる確率が上げられたらなと思います」

Q:先ほど、ダブルボランチだからあまり変わらないということがありましたが、3-4-3の布陣におけるサポートであるとか、周囲とのかかわりの部分はやはり変化するのでしょうか。
「もちろん場合にもよるんですけど、3バックの右か左にパスが入った時に、自分が受けるのか、ウイングバックに入って斜めのサポート取るのか。そこは自分のポジションだったり、ボールの位置を見ながら意識してやっています。でもまだ遅かったり、体力的にきつくてポジションが変えられなかったりというのはあるので。そこはもっともっとこだわってやっていきたいと思います」

Q:去年は負傷でしょうか、試合に出られない時期が長かったと思いますが、そこから復帰して今のパフォーマンスというのはどの程度の手応えですか。
「ま、怪我はしてないんで、単純に実力がなくて(笑)。今もまだまだですけど、少しずつ良くなってるのかなっていうのと、もっとコンディション上げて、攻守にかかわり続けられるようにとは思っています」

Q:負傷ではなかったのですね…勘違いでした。
「あ、そうなんですよ。3月とか4月には少し怪我もあったんですけど。プレミアのチームのベンチだったんで。ちょうどプリンスには出ないけど、プレミアリーグも最後の方はアウェイが多くて、最後の3試合とか。それで前泊とかもあったので、自分はなかなか出られなくてというのもあって。最後も頼んだんですけどね。『価値の高い選手が上に行ける』というのは古賀さんにも言われていたので。ちょうど出られないポジションにいたんですよね」

Q:ただいずれにしても、試合に出られない悔しさやもどかしさは抱えながら今年に入ってきたところはあったのでは。
「去年、ほんと6月とか7月はもう全く試合に、Aチームの方に絡めなくて。ほんと自分は大丈夫かな、って思ったり。ちょっときつかったところがあったんですけど、やり続けるしかないなって自分に掲げて。まずはひとつ、国体を目標として自分はやっていたところがあって。国体から帰ってきてから、少しずつ自分の味が出せるようになってきて。去年は試合に出られなかったですけど、去年が一番成長したと思ってるんで。そのまま成長曲線をさらに上げるぐらいで、今年は挑んでいるので、…もっと頑張ります」

Q:プレミアリーグも1か月半後ぐらいに始まりますが、今年の意気込みとか目標はどんなものがありますか。
「まずは自分がキャプテンだ、ってぐらいにやって、プレミアリーグでチームを勝たせるというところ。個人としてももっとトップチームにかかわって、2種登録だったり、プロの試合に出るというのはもっともっと意識しなきゃいけないと思うんです。ただ、先ばかり見ていても無理だと思うので、足元見つめて。今年はもっと自分が点取って、チームを勝たせなきゃいけないなって感じているんで、もっとゴール前のクオリティだったり、逆に攻撃から守備への切り替えでしっかり戻ることだったり。もうほんとに自分がピッチのどこにでもいるような選手にならなきゃいけないと思ってるんで。目標はそこですけど、しっかり足元から見つめ直して、自分のやるべきことをやっていきたいなと思います」

reported by 今井雄一朗

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