赤鯱新報

岡本大和「最後にこの暑い中で集中力だったりが切れてしまって…。そこはもう1回、練習から立ち返ってやらなきゃいけない」【U-18プレミアリーグvs神村学園戦】試合後の選手コメント

■高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 WEST 第7節
2023年05月20日 11:00 KickOff/トヨタスポーツセンター(天然芝)
名古屋グランパスU18 1-2 神村学園
得点者:38′ 杉浦駿吾(名古屋)61′ 名和田我空(神村学園)90+4′ 西丸道人(神村学園)
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岡本大和
○岡本大和選手
Q:今日は対面に強力な選手がいるということもあり、またチームとしてもに得点力のある相手ということで、ディフェンス陣はかなり引き締めているところもあったと思いますが。
「まずチームとして、2種登録の4人だったり、プロ契約した遼河がいない中で、”あの5人がいないから負けた”というのは絶対に嫌だということは、チーム内で共通意識としてあって。そういう気持ちを持って挑んでいました。自分たち守備陣としては、今までプレミアの試合を含めて前の選手が1回も無得点で終わった試合がなくて、全試合で得点をチームとして決めている中で、自分たち守備は2試合しかクリーンシートがなくて。だから今日は無失点で終わらせて、絶対に勝とうと言っていました。でも今日は失点して、その時間帯も最後の最後に入れられたということで。自分たちの失点にはクロスだったり、セットプレーでの失点が今シーズンは多くて、練習の中からそうやって意識して取り組んでいたんですけど、やっぱり最後にこの暑い中で集中力だったりが切れてしまって…。そこはもう1回、練習から立ち返ってやらなきゃいけないなっていうのは思いました」

Q:失点の場面やその前後の時間帯は、左右に揺さぶられて崩されていた印象でした。
「スカウティングの中で、神村学園の選手はサイドの背後へのロングボールがうまいというのはわかっていました。もっとボランチの選手に自分が言って早く寄せさせることだったり、それが伝えきれなくて、簡単に揺さぶられてしまったというのもあって。もっと自分としても、DFラインとしても、強く要求するところはやっていかないといけないなと思いました」

Q:今日に限らず、しかも左右どっちのサイドにも限らず、すごく1対1の強さが光っている今季だと思います。自分でも今すごく強みに感じられているのでは。
「1対1については、去年のひとつ上の先輩に(小嶋)健聖くんと対人に強力な選手がいて、練習の中でその健聖くんと対面することはできなかったんですけど、そのま対応の仕方を見て学んだりしていました。今年、自分はプレミアリーグ屈指のDFになって試合では完封、というのを毎試合の目標に掲げている中では、そこは自分も武器になってきたんですけど。今日の試合に限って言えば、自分の対面の選手はクロスがうまいというのは、スカウティングの段階で頭に入れていて、前半と後半も合わせて何回か良いボールを入れさせてしまったので。止められた部分もあって、そこは良かったんですけど、その止められなかった部分をもう一度映像を振り返って、より誰にも負けない武器にできるようにやっていきたいと思います」

Q:攻撃では内側を通るというか、ひとつ内側のレーンに走ることも多かったと思います。神村学園相手に準備していたところなのか、空いていたから使ったのか、そのあたりはどうだったのでしょうか。
「自分はオーバーラップっていうところも去年からチャレンジするところがあったんですけど、ただオーバーラップをして走っているだけというの部分も去年は何回かあって。そこで自分の中では内側から、インナーラップだったり、オーバーラップとの使い分けと、あとタイミングというのは、去年の終わりぐらいから意識してやってきたところです。今年も何回かそれは成果として出てきているので、もっと挑戦していきたいと思います」

Q:苦しい時間帯にもすごくそうやって自分から変化を起こしていくようなプレーが多かったですね。
「失点後だからと特にやったとかではないんですけど、自分たちのチームのコンセプトとして能動的なサッカー、”オールタイムオールコート、アクションプレス”を掲げているので。その中で受け身になっていたら、やっぱり自分たちの掲げているサッカーは体現できないと思ったし、自分は途中で足もつってしまったんですけど、チームの誓いの中に『誰かのため』にというのがあって、本当にサポーターの方々だったり、2種登録の選手も応援しに来てくれて、本当にパワーになった。あの人たちのために、もう絶対この試合を勝たなきゃいけないって思っていたので、その部分では足が自然に動きました。ほんとに気持ちの部分でも絶対追いついてやるっていうのは思っていたので、そこは良かったんですけど、最後のプレーは自分のクロスだったんです。そこも相手を見ていれば、空いている選手はファーにいたと思うので、そこで良いボールを上げられるかどうかで、試合結果も変わってくると思います。サイドバックのひとつの武器として、クロスは大切だと思うので、そこはもう練習から突き詰めていきたいと思います」

Q:ただそのラストプレー、本当に右サイドバックの位置から左のサイド深くまで行って折り返しました。あの最後の最後の時間帯で。気合で行った感じですか。
「はい(笑)。もうなんか自然に動いて、気持ちで走ってたかなって感じです(笑)」

Q:足はつっていたのに、その後も走れていましたね。
「そこは直ったというか、あんまり今までつったことがなかったんですけど。ちょっと伸ばしたら治って、走れた、みたいな」

Q:今日の結果は先制はしたけど、取り返されて、追い越されてしまいました。相当にDF陣はショックというか、苦しいところもあると思いますが。
「前半はやっぱり点も取れて、自分たちのサッカーは出せていたと思うんですけど、後半に勝ってる状況で入って、無意識のうちに受け身になっていたことが多くて。立ち上がりから神村学園に主導権を握られて、そこで自分たちはもう1回、0ー0の気持ちでもっと点を取りに行く姿勢を見せられていたら、後半も自分たちが主導権を握れたと思います。後ろに重くなってしまったというのはあったので、自分たちの成長のために、その後に結果がついてくると思うので。結果に左右されずに自分たちのサッカーが体現できるように、何回も言ってしまうんですけど、口だけじゃなくて、行動で練習から実行していかないと。この先もっと上のステージは勝ち取れないと思います。そういうところを意識してやっていきたいと思います」

Q:全体的に相手がボールを持つ時間は長かったと思いますが、そこには対応できて、前半はFWにパスを渡すこともできていたと思います。
「やっぱり単調な攻撃が多くなってしまって、サイドバックからシンプルに背後へのボールが多くなっていました。自分たちは”速さを出す”と掲げてるんですけど、そこは縦だけじゃなくて、横への速さも出して、無理に前に行くんじゃなく、もっと自分たちでボールを持つ時間も作れていたらと思います。焦りすぎたっていうのはちょっとあるかなっていうのは感じてました」

Q:ボールの失い方もちょっと良くなかったですね。
「前向きで奪われていましたね」

Q:それは課題として今までにも少しずつあったことなのか、この試合で出たことなのかっていうと、どうでしょうか。
「いや、今までもやっぱり後半の終盤になってくると、イージーなミスが顕著に現れてたっていうのはあって。今日もその課題が出てしまって、もっとチーム全員で共有していくことは、大切にしていかなければならないっていうのは感じました」

reported by 今井雄一朗

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