赤鯱新報

【名古屋vs神戸】レビュー:またしても刻まれた王者の強さ。それゆえに強く蓄えられもする、“次”への反発力。

■明治安田生命J1リーグ 第11節
5月3日(金・祝)名古屋 0-2 神戸(19:03KICK OFF/豊田ス/38,955人)
得点者:40’山口蛍(神戸)81’大迫勇也(神戸)
———–
一言でいえば決定力の差。試合後の長谷川健太監督は簡潔に話したが、確かにその側面は多分にあった90分間でもあった。ただ、9本のシュートすべてを枠内に集めた神戸に対し、8本中2本しか収められなかった名古屋という結果は、決定力のその手前にも問題が潜んでいることを示す。失点ふたつはともにスペシャルなシュートだったが、その前段でことごとく突破を許してのフィニッシュであり、その観点から見れば両チームにとっての決定力の質は違うようにも見えた。得点の匂いの濃さと言えばいいだろうか。“ここ”という機会ひとつを決められるか決められないかが名古屋なら、いくつもの得点機を含みながら展開されていくのが神戸の攻撃だ。それでもしのいでワンチャンスを仕留めれば試合には勝てるが、この日は神戸にそのミッションを完遂された。

(残り 2492文字/全文: 2935文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ