赤鯱新報

【大宮vs名古屋】レビュー:躍動感あふれる90分間に、多くの発見が伴った快勝。初戦突破の持つ意味は、重厚な内容に彩られて。

■YBCルヴァンカップ 1stラウンド 第2回戦
4月17日(水)大宮 0-2 名古屋(19:03KICK OFF/NACK/5,467人)
得点者:45+1’パトリック(名古屋)54’パトリック(名古屋)
———–

まず初めに注釈をつけておかねばならないのは、この日の相手はJ3のチームということ。現在無敗の首位にして、戦力的には上のカテゴリーでも遜色ない評価を受ける大宮であっても、この日はターンオーバーして脅威はシュヴィルツォクぐらいだった。そのクバにしてもまだまだコンディションは万全ではなさそうで、時折迫力を見せるぐらい。シュートはゼロであり、数字的にも怖さは少ない。誤解なきように読み解いてもらえればと思うが、J3のチームにJ1で首位を狙うチームが、たとえターンオーバーしても勝たなければいけないのは明白で、そうしたフィルターをしっかりかけた上で、この一戦の内容は見なければいけない。勝利に、躍動感あふれる選手たちのプレーに、盲目的な評価は危険だ。

その上で冷静に一つひとつを見ていった時、この日の名古屋が素晴らしかったのは、長谷川健太監督が常日頃から求めていた貪欲さが随所に見られたことだった。

(残り 3174文字/全文: 3675文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ