赤鯱新報

樋口凛人「前を見ながらも自分の悪かった点はしっかり見て、良いところは伸ばして。自分で分析して成長につなげていきたい」

■プリンスリーグ東海第16節
2023年11月18日 13:00 KickOff トヨタスポーツセンター第二G人工芝
名古屋グランパスU18 3-3 富士市立高校
得点者:6’西森脩斗(名古屋)28’高橋伊吹(富士)44’神田龍(名古屋)60’西森脩斗(名古屋)75’高橋伊吹(富士)83’伊藤隼磨(富士)
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樋口凛人
〇樋口凛人選手
Q:最後に引き分けられてしまった試合になりましたが、全体を通しての感想は?
「全体的には、攻撃ではボールを奪ったところから、2点目が特にそうですが、奪った瞬間の速さという自分たちの特徴が上手く出たシーンだし、それ以外にも(西森)脩斗がコーナーキックのこぼれ球を押し込むっていう泥臭さも出して闘えた反面、セットプレーからの2失点と中で打たれて1失点、計3失点しているので、そういう悪い部分というのは出た試合でもあったので。改善しないといけない点はあったんですけど、リーグ戦というのは1年間続いていくので。今日で終わりではないので、残留だったり一つでも上の順位へ向けて、チームでまた1週間準備していきたいなと思います」

Q:最初の2失点はふたつともファーで合わされた形でした。偶然でもあるかもしれませんが、そうではないところもあると思います。
「もちろん、相手のセットプレーは今日やってみて相手の特徴だなと感じたところでした。ファーサイドで4番の選手が大外回ってヘディングというのは、1失点目で気づけていたにもかかわらず、コーナーキックの流れからまた失点してしまいました。あそこで自分が周りを促しきれなかったというのが自分の実力ですし、今日のキーパーは中3の選手だったとかも関係なく、(加藤)直太郎も必死に頑張ってくれていました。そこは自分がまだまだDFリーダーとしてやりきれなかったというのが自分の反省点ですし、相手の特徴にもっと早く気づいて促せたらなと思います」

Q:後半の3-1になった後の守備がかなり混乱していたというか、バタバタしましたね。あの状況は?
「3点目が入って油断というか、『勝てるぞ』っていう気持ちになった選手が少なからずいたと自分は感じていて。やっぱりサッカーは2点差が危ないと言われているなかで、結局は2点取られて同点に追いつかれています。そこはさっきの話につながりますが、促しきれなかったところもありますし、2点差ついたからじゃなく、もう1点行くぞという共通意識がチーム全体として持てなかったのが。ああいうバタつきであったり、2点を入れられたことにつながったと自分は思っています」

Q:その時間帯には守備も統制を欠いているように見えましたが。
「ここ最近の数試合では、小室(秀太)や(山田)煌人だったり、ほとんど同じ形と選手でやっているんですが、連係は声ではつながっていても、頭の部分で切らしてしまったりとか、自分のマークを見ればオッケーというわけではないので。ひとりが複数見るのがこのチームの原則で、個で広く守るということになると思うので。その中で自分たちが1枚しか見れていなかったりとか、広く守れなかったということがあったんだと思います」

Q:攻撃についてはDFラインからも中盤からもうまく展開できていたと思います。
「ミーティングでは佐枝さんから『戻った時の逆サイドは空くぞ』と言われて。みんなでそこに共通意識をもって、自分から(左の中原)蒼空とか、中盤の(松嶋)好誠や(佐藤)俊哉から拡げてという攻撃はすごくできて。そこで速さが出て、2点目のような形にもなりました。攻撃の形はすごく良かったと思います」

Q:ただ、少し単調になるところもありましたね。
「はい、やっぱり長いボールだけになってはその形は相手も読みますし、長いボールで上手くいく時間帯もあるんですけど、それで相手も読んで引いた時にはバイタルエリアで中盤やサイドハーフの選手が受けることができればもっと良かったかなとは感じています。でもこれはひとつ、このチームの武器として、後ろの選手で状況を有利に変えて、より前で前線の選手が攻撃できるような部分を増やしていければと思います」

Q:今日はそれでも3失点目さえなければという試合ではありました。
「いくらリーグ戦で次があるとはいえ、残り2試合になってきて。試合中については『ミスを忘れられる選手が良い選手だ』と言ってもらえているんですが、試合が終われば映像も使って振り返りますし、失点のプレーを一つひとつ振り返ることによって成長もできます。次の海星戦や、プレミアリーグでもここで横浜FC戦がありますけど、前を見ながらも自分の悪かった点はしっかり見て、良いところは伸ばして。自分で分析して成長につなげていきたいと思います」

reported by 今井雄一朗

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