【赤鯱短信】180度転換した自らの役割。森下龍矢の試行錯誤に、“実りの秋”は訪れるか。
「今までは誰かの“オン”に対して僕が走り出していたのが、どっちかというと僕がオンになって出し手になるっていう。そういう役割になっているかなと思ってます」
その傾向は感じていても、実際に明確に本人の口から聞くと大きな事象に思える。ランプレーこそが命と思っていた男の“出し手”宣言は、チームの求める部分が大きいところはあっても、何だかもったいなくも聞こえてしまう。強力3トップの高速カウンターに追随できた恐るべき走り屋は、その形がリーグ全チームに認知されるに従って少しずつその役割を変えてはいた。3バック左からつけられるパスをフリックで前に展開し、ただ走るだけではないプレーの幅を見せるようにもなってはいた。ただしそれはあくまで自らの推進力が相手に警戒される中での回避策であったのは間違いなく、やはり今回の出し手を自認する状況とはそもそもの出発点が違う。
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