赤鯱新報

【赤鯱短信】速さをもって、時間を操る選手へと。森下龍矢の“走りの質”に、刮目せよ。

森下龍矢

実はけっこう前から聞きたくて仕方なかったことなのだが、今季の森下龍矢は絶好調かつ結果も残しているため、なかなかこうした質問をする機会をつくれずにいた。とにかくどの取材機会でも彼の前には黒山の人だかり、同じタイミングで別の選手に話を聞いていても、彼のよく通る大きな声がレコーダーの音声の奥に響く。サッカーのこと、ピッチ外のこと、彼自身のキャラクターについてのこと。その一つひとつに丁寧に、かつ自分の考え方をもとに答える姿に、いつも感心するばかりだった。

それがようやく、前回の公開練習の際に“フリー”な彼を発見したのだから、これはもう突撃するしかなかった。テーマは森下の走り方の変化についてである。足が速くなった、とは中谷進之介の最高時速について長谷川健太監督から聞いた際にちらっと耳にしていたが、具体的にはどうなのか。そこでひとつ、思い当たることがあったので、まずはそこから話はスタートである。

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