赤鯱新報

【名古屋を見つめる冷静な視点:増川新報】第11回・その1 チームの厚みが増した8月。新加入選手の明暗。

まずは前回からだいぶ間が空いてしまったこと、申し訳ありません。増川さんも多忙のところなかなかスケジュール合わず、という言い訳を編集側からさせていただいた上で、この中断期にはたっぷりと増川さんの視点をお届けしたいと思います。8月から10月初めまでの2ヵ月あまりの期間のなかで、名古屋はどのような試合をし、どのような変化を見せ、どんな姿に増川さんには見えていたのか。取材の中での余談も興味深いものが多かったのでそのままカットせず、いつもよりもボリューム増で第11回の「増川新報」をお楽しみください。

増川新報第11回・その1
チームの厚みが増した8月。新加入選手の明暗。

Q:前回から少し間が空いてしまいましたので、まずは8月の試合はチームの流れと一緒におさらいする感じで振り返っていきたいと思います。8月は新加入選手が馴染んでいった期間でもありました。
「そうね、何人かはずっとコンスタントに試合に出続けていたし、何ができるかを示したところもあった。そのほかの選手はそれほど出場時間もなく、こんな選手だなというイメージの選手もいれば、こんな感じなのかなと思い始めたくらいのイメージの選手もいて。でも全体的に見ればチームとしてのボリュームは増したし、オプション的な部分も増えたのかなとは思うね」

Q:おそらく一番はまったのは重廣選手でした。彼を以前から知っている増川さんとしては予想もできたことだったのでしょうか。
「そうね、動きの量が幅広いから、いろいろ無理も利くし、ゴール前のチャンスをしっかり外すところも“らしい”し(笑)。というところもイメージ通りって感じかな」

Q:ボールを受けるのが上手い選手ですね。
「そう、引き出すのは上手いかもね。足元入ってからも上手いから、そこもうまくやるけど、肝心なところでミスをするようなことは多い。それはもともとの印象としてはある。でもそれ以上に動きの量、プレーの回数とかでチームに貢献するところがあるから、それが名古屋のスタイルにはまったなとは思う」

Q:彼がいると永井選手とふたりで前線の機動力を出して、守備をはめにいきやすいという利点もありました。
「確かにそこは前線で、何本か連続で追えるというのはある」

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