赤鯱新報

【広島vs名古屋】プレビュー:ひたむきに、愚直に戦い、来たれブレイクスルーの時。反攻の8月とするために。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第7節
8月6日(土)広島vs名古屋(19:00KICK OFF/Eスタ)
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名古屋が最後にリーグ戦で勝利してから、3ヵ月が経とうとしている。14試合未勝利はほぼ1ステージを丸ごと勝っていないようなものだ。それ以前に今季リーグ23試合でわずかに4勝のみという数字は、どう前向きにとらえても緊急事態である。一刻も早く5勝目を、何よりもまず2ndステージの初勝利を手にしなければ、この危機的状況は深刻さを増すばかりだ。チームには今週からジュロヴスキー氏がアシスタントコーチとして加わったが、同コーチはひとまずチームの把握に努める様子で目立った動きは見せていない。何人かの選手にちょっとしたアドバイスを与えた以外は、ピッチ脇からじっと選手とスタッフの動きを見つめている。2010年優勝の陰の立役者に今のチームは、どのように映っているのだろうか。

まずは既存のメンバーとスタッフに託された広島とのアウェイゲームだが、少しずつ好材料は揃ってきている印象ではある。まずチーム全体としては新布陣5-4-1が横浜FMを相手にまずまず機能したことが一つ。サイドハーフとウイングバック、そしてシャドーの3役を同時にこなすような役割を与えられた永井謙佑と和泉竜司の奮闘なくして成り立たないアンバランスなシステムながら、彼らの頑張りで守備は勇気と安定感を手に入れ、粘り強さが生まれてきてもいる。彼らの負担をどれだけ軽減し、後ろに重心がかかったフォーメーションからいかにして攻撃を完遂するか。その点についての取り組みは、今週のトレーニングに色濃く表れてもいた。

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