赤鯱新報

【名古屋vs浦和】プレビュー:ポジティブな思考をシンプルな戦い方へと集約して。16戦ぶりの勝利の時はホームでこそ訪れる。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第8節
8月13日(土)名古屋vs浦和(18:00KICK OFF/豊田ス)
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泣いても笑っても残り10試合である。残留へ向けた正念場、ラストスパートをかけるべきタイミングだ。ここまでに得てきた勝点19をほぼ倍増させる快進撃なくして、来季をJ1リーグで戦う権利は得られない。名古屋に必要なのはオリジナル10としてのプライドではなく、“降格したことがない”という伝統を守り抜く覚悟と執着心だ。そのためにもたくましく、粘り強く、タフにしたたかに闘い、1試合ごとの勝負に打ち勝っていかなければいけない。

そのための準備は徐々にではあるが先鋭化しつつある。横浜FM戦、広島戦と続けた5-4-1の新システムは功罪相半ばの状態ではありつつも、チームの守備意識を高め、勝点獲得への意思を固める象徴としての機能は果たしている。「まずは無失点」が現在の名古屋の共通意識であることからもそれは明らかで、守備から入って勝点3をうかがうというのが現状ではやむをえない基本姿勢だ。

だが、守りを固めるからこそ重要になってくるのが攻撃だ。専守防衛を決め込むといっても攻め続けられては分は悪くなる一方。そこで守る気概を後押ししてくれるのが得点であり、守備の時間を減らしてくれるのが攻撃の時間でもある。いかに攻めるかは、守りを固めるチームにとっては守備同様に大きなウェートを占める要素である。ただし、その点では名古屋はすでに答えを見出してもいる。それは一点集中ならぬ“二点集中”の攻撃プランだ。

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