赤鯱新報

【名古屋vs町田】レビュー:港の惨劇、再び。J3の町田に内容でも圧倒され、名古屋は2013年に続く天皇杯初戦の屈辱を味わった。

■第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
9月9日(水)名古屋 0-1 町田(19:00KICK OFF/名古屋市港サッカー場/1,481人)
得点者:90+3’ 鈴木孝司(町田)
公式記録・西野朗監督記者会見コメント(名古屋公式)
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結果はもちろん、内容でも完敗した。J1でもなく、J2でもなく、J3のチームに。メンバーを落としていた、負傷者が出た、ピッチが悪かった。そんなものは言い訳にもならない。

開始から15分も経たずして、ピッチには残念な空気が蔓延していた。この日の名古屋のスタメンに名を連ねたのは大武峻や田鍋陵太、森勇人など普段はあまり出場機会に恵まれていない選手ばかりで、それだけにフレッシュでアグレッシブな戦いが展開されるだろうと期待していた。会場の港サッカー場のピッチはこのところ芝の状態が思わしくない状況ではあったが、そうした環境への対応も含めたのが試合というものである。パスがつなげないなら大きな展開を起点に力で押すのも一手であり、逆に相手がそれを狙ってくるのであれば、守備は警戒態勢をもって迎え撃てばいい。試合前日、森は「サッカーの基本、相手との戦いに負けないこと」と語っていたが、条件が悪ければ悪いほどゲームは個の部分に集約されていく。J1の名古屋はその面ではJ3の町田よりも上にあるはずで、出番を得た若手や控え選手たちにとっては格好のアピールの場ともなるため、なおさらに強く戦える要素も揃っていたはずだった。

だが、タフに強く戦ったのは町田の方であり、名古屋の選手はその気迫と集中力に後れを取った。

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