赤鯱新報

【名古屋vs横浜FM】レビュー:“3年目の正直”でつかんだ名古屋が勝つための根拠。すべてを乗り越えた勝利にその意味は大きく。

■明治安田生命J1リーグ 第5節
3月30日(土)名古屋 2-1 横浜FM(16:03KICK OFF/豊田ス/31,844人)
得点者:54’永戸勝也(横浜FM)77’森島司(名古屋)90+2’山中亮輔(名古屋)
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しっかりと闘いきった、価値ある勝利だった。試合後のインタビューに答えた長谷川健太監督は「一昨年は2敗して、昨年は2引き分けで」と戦歴を数えたが、積み上げた末の強豪からの勝利は相手の変化を考慮に入れても、ひとつの壁を超えた感もある。それは無得点での開幕3連敗という惨状、突き付けられた厳しい状況を乗り越えたという意味にも感じられ、負のスパイラルが正に転じた印象すら与えた。勝点も得点もなかった3週間から、得点が入り、追加点が入り、それは課題だったセットプレーからの得点でもあり、勝点3も手に入った。そして5戦目にして連勝が生まれ、途中出場の選手によるゴールで流れをひっくり返しての逆転勝利も達成した。喉からどころか胃袋あたりから手が出るほど欲しかったものが、ここ2戦ですべて得られているのである。“好転”と言う言葉がこれほどまでにぴったりの状況もなかなかない。

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