赤鯱新報

【赤鯱短信】着実なスケールアップ、深まる“精度”への理解。藤井陽也の意識はさらにひとつ上のステージへ。

「点数ばっかりバンバン取りに行って、守備がガタガタだったらしょうがない」と指揮官は言った。今季の試合はリーグ戦5試合のみとなった名古屋において、最優先の課題は攻撃である一方で、守備もこれまで以上に堅牢に整えなければいけないのは自明の理だ。攻撃が劇的に改善したとして、3点取って4失点していては意味がなく、これも当たり前だが勝率を上げるためには先制点を与えないことも重要な大前提になる。

難しいのは、最近の名古屋は勝てていない中で守備が崩壊しているわけではないということ。複数失点はリーグのC大阪戦と広島戦、天皇杯の柏戦のみで、しかし新潟戦と鹿島戦の連勝以降、無失点の試合がない。すべてを無失点に抑えることができなくとも、複数得点がほとんどなく、無得点の試合もある中でのこの経緯は多くの勝点を失う結果につながっていく。最少失点に抑えるだけでは足りないというのは守備陣にとって何とも高いハードルにはなるが、視点を置くべきは取られ方なのかもしれない。

(残り 2774文字/全文: 3195文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ