赤鯱新報

【サマーブレイク特別企画】増川新報2023特別版:第1回:Jリーグ前半戦について

昨季まで鋭い観察眼で名古屋グランパスを分析してくれていたクラブOBの増川隆洋さんによる「増川新報」ですが、今季はDAZNで福岡や鳥栖の解説をされているため、一旦不定期のものとしてタイミングを図っていた次第。しかしサマーブレイクを目の前にして前半戦の名古屋を振り返ってもらおうと思い、久々の取材を敢行しました。せっかくなのでリーグ全体のこと、名古屋のこと、そして国立開催の再開初戦にちなんで“ピクシー”にちなんだ思い出話、そして優勝争いとなれば当然のごとく出てくる2010年との比較などなど、たっぷり話を聞いてきましたので、ぜひぜひ試合のないこの期間の読み物として、気軽に読んでいただければと思います。

第1回:Jリーグ前半戦について

Q:ご無沙汰しています。今回はサマーブレイクを迎えたJリーグ全体についての前半戦に関して、そしてもちろん名古屋についてをお聞きしていこうと思います。まずはJリーグ前半戦についてですが、どんな印象がありますか。
「まあ、最大のサプライズはヴィッセルだろうね、間違いなく。明らかに結果としてもすごく良い。一番のセンセーションだったのは神戸かな。戦い方を含めて。ああいうハードワークをベースにしながら、やりきるスタイルというか。もちろん個の力もあるけどね。結局は前線の選手の圧倒的な、攻撃でも守備でもやってくれるインテンシティの高さでチームがすごく完成度高くできている。完成したっていっていいかはまだわからないけど、素晴らしい出来だよね。そこは一番の驚きかな。でも名古屋もずっと上位にいるし、安定しているし、もともとの守備の堅さもありつつ、やっぱりひとりストライカーだったな、っていうのが。入るだけでこんなに変わるのかと。単純にそこだけでもあそこまで行っちゃってるっていうところは、びっくりでもあったかな」

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