【赤鯱短信】2016年以来の新潟vs名古屋。繋がり厚いストライカーの今、そしてあの頃。
2016年以来なのか、と新潟でのアウェイゲームを思い返すと、未だにあの究極の緊張感が甦ってくる。個人的にはいまだにあの新潟戦を超える“心臓に悪いゲーム”はない。パスを1本つなぐだけでもドキドキする。それは降格の危機が目の前に迫り、監督を代え戦術を変え、後ろからしっかりつなぐスタイルにリスクマネジメントを託したからでもあったが、とにかく2016年9月の新潟戦はリスクという言葉を身に沁みて感じさせてもらった。そのシーズン、残留争いの最中にあった両チームは名古屋が降格し、新潟は残留。翌シーズンに今度は名古屋が昇格し、新潟が降格し、その後はそれぞれのリーグでの戦いを続けてきたことで再戦は行われてこなかった。
当時のことを覚えている選手はチームにほとんどいない。現役なら永井謙佑と武田洋平、和泉竜司だが、和泉は遠征メンバーではなかった。スタッフの楢﨑正剛アシスタントGKコーチはメインキャストだが、今シーズンは遠征には帯同していない。では永井に話を聞くと、「過去のことはもういいですよ」とやんわり打ち切られてしまっている。さて、誰かに当時のことを少しでも聞きたいなと考えた末に出した答えは、“ギラギラ”ストライカーだった。

提供:川又堅碁選手
今年1月5日、昨季まで所属していた千葉から「川又堅碁選手の契約について」というリリースがあったことをご存知の方も多いだろう。ここ数年は負傷の治療がなかなか進まず、一度集中的な治療とリハビリを行なってから、再起への道を模索することを選び、千葉とは契約満了となっていた。その後、川又は1月18日に千葉の病院で日本では認可間もない「TENEX」という治療法を実施。「内視鏡みたいな感じで足に負担がない」と、持病として抱えていたアキレス腱の治療に取り組んだ。実はアキレス腱のほかにも「稀に見るデカさの」骨棘もあるのだが、手術による治療期間を踏まえ、アキレス腱の治療のみに。痛みは少しあると言うが、約2ヵ月の入院とリハビリ、そしてトレーニング生活を経て、4月からは高円宮記念JFA夢フィールドで本格的な復帰へ向けたトレーニングを開始するまでにこぎつけた。「だいぶ良くなって、だいぶ走れるようになりました」と語るその声も軽やか。一般的な治療期間よりも回復は早いというから、流石である。
(残り 3273文字/全文: 4296文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ
Facebookなどのアプリ内ブラウザでは、外部サービスアカウントによるタグマ!へのログインができません。Safari や Chromeで開き直した上でログインしてください。
既にタグマ!アカウントをお持ちの場合、「タグマ!アカウントでログイン」からログインをお願いします。
(Facebook、Twitterアカウントで会員登録された方は「Facebookでログインする」「Twitterでログインする」をご利用ください)