赤鯱新報

【奮闘に奮闘を重ねた苦難のシーズンを終えて 名古屋グランパスver.2022:ポジション別レビュー】第1回:GK&最終ライン

リーグ戦閉幕から1ヵ月。ローマ戦というアディショナルタイムもあった2022年シーズンだったが、とにかく山あり谷あり、監督もコーチも選手もサポーターも、すべての“グランパス”が苦しんだ1年間だったと思う。そのまさに最前線、現場で自らの身体を張って闘ってきた選手たちのことを、今一度振り返ってみたい。この後のオフ企画で豊田晃大に全選手については興味深いエピソードや感覚を提供いただくので、ここではシンプルにシーズンレビューとして、ポジションごとに2022年の名古屋グランパスを考えてみたいと思う。


1.GK&最終ライン
[ランゲラック、武田洋平、渋谷飛翔、東ジョン]
[丸山祐市、チアゴ、河面旺成、中谷進之介、藤井陽也]

2020年はリーグ最少失点、昨季は2番目の失点数の少なさを誇った守備陣が、その考え方、守り方を変えてなお力を失わなかったことは称賛に価するのではないか。今季は34試合で35失点。これはリーグ最少タイの数字である一方、同失点数の横浜FMとは得点数に倍以上の開きがある。それが直接的にも結果や成績に大きな隔たりを生むことにはなったわけだが、シーズン途中でシステムを変えて持ち直したという経緯を考えれば、守備陣の奮闘や血のにじむような努力に感動すら覚える1年でもあった。

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