赤鯱新報

【磐田vs名古屋】レビュー:ようやく光った個々の才能。チームの底上げを実感する勝利は、6月反攻の礎となる。

■ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第7節
6月5日(日)磐田 1-3 名古屋(14:04KICK OFF/ヤマハ/8,792人)
得点者:27’小屋松知哉(名古屋)37’竹内彬(名古屋)39’川又堅碁(名古屋)64’ジェイ(磐田)
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ようやく勝点3と勝利の喜びを得た。ちょうど1ヵ月ぶりのことである。前回、チームとサポーターが勝利の歓喜に沸いたのは5月4日のリーグ10節・横浜FM戦だった。スコアは奇しくも同じ3-1。このチームにとって、3点は勝利への最後のステップだとでも言われているかのようだ。

完全なる消化試合において、重要なのは内容だ。もちろん結果がついてくればベストだが、公式戦の場で何かを試すことができる、チームの底上げができるという点を有効活用しない手はない。今回は3日前にリーグの延期試合を戦っており、中2日という厳しい日程での戦いとなったことで、なおさらにその意味合いは強くなっていた。スタメン11人はほぼ予想通りのローテーションメンバーで、福岡とのアウェイゲームから継続出場となったのは大武峻と安田理大、古林将太、そして矢田旭の4名。右サイドバックでフル出場した安田と、トップ下でチーム一の走行距離を叩きだした矢田は疲労感も抜けきらないうちのスタメン起用であり、それだけに彼らは底力を試されるような試合でもあった。もちろん、現状で出場機会に恵まれていない小川佳純や川又堅碁、磯村亮太や小屋松知哉らにとっても、これは一種のテストであったことは言うまでもない。

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