赤鯱新報

【名古屋vs神戸】レビュー:チームの未来と可能性が見えた45分と、それがまだ“可能性”であることを示した45分。90分の差引はゼロなのか、それとも。(3745文字)

■Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第7節
6月3日(水)名古屋 0-4 神戸(19:04KICK OFF/パロ瑞穂/4,466人)
得点者:49’チョンウヨン(神戸)61’ペドロジュニオール(神戸)66’渡邉千真(神戸)74’ペドロジュニオール(神戸)
西野監督のコメント・公式記録(名古屋公式)
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45分間は素晴らしいショータイムだった。名古屋が誇る若き才能たちがミスを恐れず、クリエイティビティと共通理解をもってJ1のレギュラークラスに立ち向かい、前半の優勢を確保した。トップチームにはないパスワークと流動性、ボールを運ぶ推進力は時間限定ではあったものの、このチームの新たな可能性を提示するものだった。

妥当なターンオーバーと少しの抜擢を交えたメンバー構成で、西野朗監督は古巣・神戸との今季公式戦2試合目に臨んできた。田中マルクス闘莉王が負傷し、整備が急がれるDFラインはGK楢崎正剛を含めて固定し、その前で積極的な起用をしてくることは予想されていたが、ボランチに森勇人、シャドーに杉森考起をスタメン起用してくるサプライズまで用意していた。両ワイドは右に田中輝希、左に佐藤和樹の予定だったが、ウォーミングアップ中に佐藤が負傷し急きょスタメンを入れ替え。佐藤の代役には田鍋陵太が起用され、田中輝は左に回った。佐藤は試合後「ボール回しの最中にストレッチをしようとしたら、左膝が『パキッ』っていったんです。今までにやったことがないケガなので、自分でもよくわかりません」と語ったが、患部にアイシングをしながらも自力で歩いてはいた。その表情には無念さが滲んでいたが、まずは負傷をしっかりと診断し、回復に努めてほしい。

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