「川崎フットボールアディクト」

意外な点差で勝利。膠着した序盤を経て押し切る/プレミアリーグ第9節 vs横浜FMユース【レポート】

◯長橋康弘監督

――勝利、おめでとうございます
「ありがとうございます」

――意外な点差ですかね。
「そうですね。内容は、どっちに転んでもおかしくない時間帯がありましたし。はい、そうですね」

――前半はわりと我慢の試合だったのかなと。握っているように見えてたんですけど、最後は、締められていたなという印象がありますけど、そのあたりはどうですか?
「私たち、スタッフが想定したような内容ではなくて。ちょっと暑さにやられているような感じで。どうしても、怖いパスをさせることができず。相手も警戒しているところがあったと思うんですけれども。やっぱりそこをかいくぐるようなトレーニングをしている中で、もうちょっとできたかなっていう印象があります」

――途中出場の選手が結果を残してチームをもり立てましたが、そういう意味ではどうでしょうか?
「これから暑くなってくる中で、ベンチの選手たち、全員で戦っていかなければならない。クラブユースも控えている中で、トレーニングから本当にいい意識で、高い意識でやってくれているので。そうした選手たちを積極的に使うことで、何とか結果を出してくれないかなって思ったんですけど、見事やってくれたと思います。自信にしていいと思います」

――今日もたくさんサポーターが来てくれましたが
「毎試合そうなんですけど、アウェイでもそうなんですけど、本当にね、こういうホームの雰囲気を作ってくれて、選手たちもそれに応えようと必死に頑張ってますけど、本当に、いつも言うんですけど、感謝の気持ちを忘れちゃいけないということ。これが当たり前にならないように。私らも常に、内容と結果にこだわりながら、そういうような気持ちに応えようというふうにしています。まだまだ内容に満足している選手はいないので。これからもっともっとフロンターレらしいサッカーを展開して、サポーターの皆さんにお応えできるように頑張っていきたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いいたします」

◯岡崎寅太郎

――まずは勝利おめでとうました
「ありがとうございます」

――どうですか?この勝利の味は?
「そうですね。久々のリーグ戦だったので、リーグ戦が待ち遠しかったので。もう久々にこうやって勝って、勝ち点を積むことができて、めちゃくちゃ嬉しいです」

――個人的にはワンゴール、ワンアシストですかね。ちょっと1点目を振り返ってもらっていいですかね。
「1点目は、右でエイジですかね。エイジがクロスの体勢に入ったので。結構エイジもフリーな状態で受けれたので。中、上がってくるなってところと、自分と海の間に居たディフェンスが、海の方につられた。海の上、こぼれてきたボールを狙おうかなって思ってたのがドンピシャそこにこぼれて来てくれて。あとはキーパーが切ったコースの逆にしっかり流すことができました」

――アシストも落ち着いて、相手のミスを奪ったんでしたっけか。打ってもいいのかなと思いましたけど、どういう反応だったんですか。
「結構、前前節くらいの時に、自分が仕掛けて、一瞬フリーの選手が居た時に使えてなかったところとかがあって。そこを課題として持ってて、ラストの判断って、監督さんからも言われたりしてたので。そこは自分が打つのが一番最初に浮かんだんですけど、タケシが完全にフリーだったんで。横に出して、タケシが決めてくれたんで。決まれば何でもいいです」

――その後、チームは大量得点で勝ちましたけど、どうですかね。やってみて
「前半はもうホント、守備がきつくて。全然ハマらなくて。前から行ってもロングパス1本通されちゃったり、間をうまく使われちゃったりして。なかなか自分たちの時間にすることができなかったんですけど。それも今日初スタメンだったしゅんすけとかが、後輩とは思えないくらい声を出してくれて、指示出してくれたりして。後半はだいぶ、修正ができて。前からハマってたので、ああいった追加点につながったと思います」

――これで10点目。どうですかね
「去年は自分、一番調子いい時に離脱して、2桁取れずに終わったので。まずは2桁得点が取れて、今日はほっとしているところと。まだまだやっぱり、チームをプレミアのファイナルに連れていくという意味では、自分がもっとチャンスを多く作らなきゃいけないなっていう風に思っているので。得点王はもちろんですけど、後半戦、まだ前半戦、あと2試合残ってますけど、決定力はもっと磨きをかけないといけないと思います」

――今日は初めて麻生での試合でしたが、やってみてどうでしたか?一度トップに練習参加してたみたいですけど。
「本当にトップのスタッフの方々とか、本当にありがたい限りなんですけど、物凄い良い芝で。ドリブルもしやすいし、パスは思ったような回転以上の回転がかかるし。すげえ、やりやすいので。もうこれ以上ないってくらいの環境でやらせてもらえて。本当は今日決めた後に膝スラ、やるようにチームメイトから言われてたんですけど。ちょっと忘れてしまってて。せっかくいい芝でやらせてもらってるのに、忘れてしまったので。そこだけは心残りですけど、それ以外はめちゃくちゃよかったです」

◯菊池悠斗

――まずは勝利について一言ください。キャプテンマークを巻いてました
「そうですね。まぁ、でも複数得点で、無失点で勝てたというのは、本当にいいことだなっていう風に思いますし、まぁでも最近は本当にゼロっていうのが続いていたので。本当に、ゼロにこだわってたっていうのがあります」

――最終ライン今日新しい、林くんが入って、通常とは違う形だったと思うんですけど、意識していたことって何かあるんですかね。
「特にないですけど(林)駿佑、全然やれる人なので。本当に1年生とは思えないパフォーマンスするんで。シュンスケはすごいです」

――そんな中で相手は29番の大きい子が入ってきて、起点を作ろうとしてましたけど、長いボールでっていう怖さもあったと思うんですけど、そこら辺はどう見てましたか?
「ターゲットとなる選手をしっかり管理しながら、声を掛けて見させながら、背後にも自分が出られるようにっていうその対応してたっていう感じです。声かけながらやって、しっかり抑えられたっていう感じです。はい」

――大量得点になって、かつゼロで終わったことについてはどうですか?
「点を取ることで、前に前にってなることはあるんですけど、やっぱり、その中でリスク管理というか。攻めてる時にカウンターを打たれてもいいような準備っていうのは心掛けて。そうすることで、守備も安定感が出るし、ゼロで抑えられたかなっていう風に思います」

◯林駿佑

――初スタメンですが、どうでしたか?緊張したのでは?
「むちゃくちゃ緊張したっていうのはあるんですが、頼もしい先輩方が声をかけてくれて、思いっきりやれっていう風にコーチ、スタッフの方も言ってくれたので。その声掛けもあって、自分のプレーを落ち着いてできたかなと思います」

――気をつけていたことは何かあるんですかね
「特に何かにを気をつけてたわけではないんですけど、プレーの中で自分の特徴を出そうということと。あとは粘り強く守備をするっていう、いつものことですけど。いつものことをいつものようにやれば、行けるっていうふうに自信を持ってたので。そこだけ、自信を失なわないように、うまくできたように思います」

――その中で先制点を取ってくれて、ゼロで前半を折り返したことで追加点を作って行けたのかなと思いますが、前で取って来た選手どうですか、頼もしさというか
「いつもそうですし、必ず得点を取ってくれるっていうので、自分たちはもう、無失点で抑えれたのが大きいですが、やっぱりそれ以上に、4点取ってくれたというのは、心の余裕っていう部分でもそうですし、やっぱり本当に練習でも非常に高い強度で、そういった人たちとやれてるのは自分の成長にも繋がってると思います」

――今週の頭にトップチームの練習に参加してますよね。山田くんにふっとばされてましたけど、そういうのは自信になったとか、励みになったとかナニカありますか?
「もちろん、山田選手に吹き飛ばされたっていうところもそうですし。やっぱりプレーの強度、プレスの速さっていうところでも、やっぱりもう1段階、もう2段階ぐらい強いものを感じたので。やっぱり自分をもっと強くするっていう、フィジカル的な部分もそうですし、技術的な部分でも、もっと上げていかないとあのレベルに達せないかなと思ったので。やっぱり刺激になったと思います」

――ここまでセンターバック以外でボランチでも出ていたと思いますが、ボランチってU15までやってましたか?
「U14の時にちょっとやってみようかって言われて、13の時にちょっとやってたんですけど、本格的にやり始めたのは中学2年生からで。まだまだな部分はあるんですけど、もっと、ボランチでも、センターバックでも、もっとうまくプレーできる選手になって行きたいなと思います」

――将来的には両方できるような
「複数のポジションができるっていうのはやっぱり大きなことだと思うんで。センターバックだけじゃない。ボランチだけじゃないっていうところで、自分のレベルをもっと上げていければ。両方高いレベルでできるに越したことはないので。それはもっともっと、ここからやっていく必要があるかなと思います」

――今日、たくさんサポーターの人が来てたと思うんですけども、U15まではコロナもあって、人の前でプレーすることっていうのはなかったと思いますが、実際どうですか。
「プレミアの開幕戦の時から多くのサポーターの方々が来てくれていて。試合中の声掛けっていうのが、すごい励みになりますし。緊張するところもあるんですけど、やっぱりその声掛けっていうところで、自分も今日も頑張れたところとか、あとは良いプレーの時の拍手だったりっていうのがすごい、自分の励みとか、っていう部分にもなるので。やっぱりそこは、毎試合毎試合アウェイにまで来てくれるのは、本当にありがたいことかなと思ってます」

――次の試合に向けての意気込みなどを教えてください。
「今日は4−0ということで、得点と無失点というところで、いい試合ができたと思うんですけど。今日だけじゃなくて、次の試合もそうですし、その次の試合まで、自分も良いプレーをして、チームもいい内容、良い結果で勝てるように、もう一度ここから引き締めて、練習していきたいと思います」

◯齊名優太

――初出場だったとのことですが
「今日初めて出ました」

――どうでしたか?名前を呼ばれた時は
「びっくりしました」

――縦に入れるボールを積極的に入れてましたけど、何を意識してましたか?
「あそこは自分の得意でもあるので。あそこは自分でもイメージして、やりました」

――得点にも絡みましたが、あのシーンは?
「自分の特徴であり、前にどんどん付けて、関わっていくところは自分の得意なところでもあるので。そこの自分の得意なところは出そうと思って、イメージして入ったら、試合で実現できたので。良かったです」

――齊名くん自身もトレーニングから相当声を出して、チームを盛り上げてるというところで、性格的なところもあるかもしれないけど、どんなことを意識してますか?
「とりあえず元気出して、結構声が出てないので。チーム的に。自分が声出して、率先してやってやろうっていう感じで、いつもやっています」

――香取くんに出したのって、レッドカードになったのも齊名くんですかね。
「そうです」

――あれも良いパスだと思いましたが、ああいう縦パスは得意なんですかね。急所を突くようなパスですが。
「そうですね、まあ、タケシがいい動きをしてたので。そこに合わせるだけでした」

――今日ああいうスルーパスを通したりとかして力の片鱗を見せたと思うんですけど、これからどういうところをアピールしていきたいですか?
「ああいうプレーもそうですし、やっぱ自分も得点に絡んでいけるような選手になって、試合に出れるような選手になっていきたいです」

――気持ちの動きとしては最初緊張もあったと思うんですけど、試合に入っていく中で、どんな動きがありました
「最初、ちょっと緊張してて。でも後ろからハルト、キーパーとか、ミナトとかがいっぱい声出してくれたんで。試合に入ったらもう、緊張とか関係なくなって、うまく試合に入れました」

――サポーターが見る環境でプレーすることは、なかなかなかったと思うんですけど、実際にどうでしたか?
「本当に楽しい試合でした」

(取材・構成・写真/江藤高志)

前のページ

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ