「川崎フットボールアディクト」

バフェティンビ・ゴミス「サッカーはやはり簡単ではないですし、時々はタフな時間はあると思います、特にストライカーは」/J1 第13節 vs札幌【コラム】

バフェティンビ・ゴミスがホームで爆発した。コンサドーレ札幌を等々力に迎えての一戦で先発すると、前半30分に決めた先制点が来日初ゴールに。続く43分に2点目を決めて来日初ライオンゴールパフォーマンス。さらに45+3分にPKをパネンカで決めて来日初ハットトリックを達成。これまでの苦悩が嘘のようなケチャドバゴールでチームを勝利に導いた。

「素直に嬉しいです」

そう話すゴミスは前半終わりにロッカールームに戻る際に涙を拭うような仕草を見せていた。しかしゴミスは「(その仕草に)特別な理由はないです。サッカーはハッピーなものなので、それくらいでは泣かないですよ」と涙を否定。ヒーローインタビュー中にも涙を浮かべていたようにも見えたが、ゴミスのことだから、涙の裏につらい経験があるのではないかと変に勘ぐられることを嫌がったのかもしれない。

その一方で「非常に多くの時間をサポーターの皆さんとこのスタジアムで共有できて非常にアメージングな経験でした」と口にして、自らがゴールを決めたその瞬間をスタジアムのサポーターと共有できたことを喜んでいた。

そんなゴミスはここまで初ゴールが先延ばしになったフロンターレでの日々について「サッカーはやはり簡単ではないですし、時々はタフな時間はあると思います、特にストライカーは」と発言。だからこそ、「学ぶ姿勢を忘れないこと」を大事にしてきたと明かしている。

「自分が川崎に来たのは、もちろんゴールを決めたいですし、決めるために来ましたけれども、それができない間も今までに学んだこと、そしてまた新たに学ばなければいけないことを整理してやってきていました」

そして「日本に来て本当に思っていることですけれども、心から言えます。日本の皆さんは非常に礼儀正しく、相手をリスペクトして接してくれます。その中で、自分も人間として学ぶべき点も多いと思います。その中で自分を辛抱強く自分を応援し続けてくれました。タフな時間でしたが、改めて感謝をしたいと思います」とサポーターに感謝していた。

沖縄での合宿中のこと。ゴミスに簡単な話を聞こうと通訳さんに依頼すると「私はまだなにも結果を残していないので何も話せることがない」と断られた経験がある。それはゴミスの焦りや悩みなのだろうと受け止めていた。そんな姿を見せていたからこそ、こちらも嬉しくなるハットトリックだった。

(取材・文・写真/江藤高志)

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