赤鯱新報

【広島vs名古屋】レビュー:仕掛け、奪い取った乱戦の勝利。強敵との打ち合いを制した成功体験は、新たな彼らのスタイルを築く。

■明治安田生命J1リーグ 第12節
5月6日(月・休)広島 2-3 名古屋(15:03KICK OFF/Eピース/25,193人)
得点者:2’パトリック(名古屋)18’稲垣 祥(名古屋)23’越道草太(広島)48’中野就斗(広島)84’オウンゴール(名古屋)
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この展開を望むところとした指揮官の言葉を信じるならば、この勝利は今季序盤のひとつの集大成とも言えるものとなる。連戦を耐え抜く選手層の厚みを負傷者が続出する中でも多彩な形で育み、中2日という過密日程に思いきった采配で勝負に出た。中期的なチーム構築には度重なる調整も余儀なくされたが、広島の真新しいスタジアムに揃えられた18名はまさしく“精鋭”の顔ぶれだった。連戦におけるベストメンバーとは疲労を考慮しつつ一定以上のレベルを保って闘える組み合わせでもあるが、ともすればそれは1.5軍のように見えてもしまうもの。だが、ここまで無敗の広島という強豪に文字通り打ち勝った名古屋の面々は、まさしくこの試合のベストメンバーだった。だからこそ、勝利で連敗を止めることができた。

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