【鳥栖vs名古屋】レビュー:名古屋にはこの“顔”もあると見せつけた力強い勝利。鬼門にぶつけたインテンシティはオプション以上の価値を持つ。
■明治安田生命J1リーグ 第15節
5月18日(土)鳥栖 0-2 名古屋(19:04KICK OFF/駅スタ/8,325人)
得点者:6’稲垣祥(名古屋)50’倍井謙(名古屋)
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状況がそうさせた“プランB”というよりは、“これも名古屋”というもうひとつの顔で力強く勝利をもぎ取った。前節までに積み上げてきた今季のスタイルではなく、言うなればプロトタイプであるハイインテンシティのスタイルを前面に押し出しての戦いは武骨であり怒涛のごとく。だがこれが鳥栖を相手にことごとくはまり、ほぼ試合を支配しきって90分間を終えた。執拗に背後を狙い、こぼれ球を確保し、押し込む中でDFラインまでもが常に前向きに守り続けた戦いぶりは、これもひとつの彼らの理想だ。FC東京戦のような戦い方もできるようになり、その基礎となった昨季までの持ち味も失わずにこうしてピッチを名古屋の色に染め上げる。中2日で選手を入れ替えなければいけない状況を逆手にとるような引き算の美学も、この勝利の中には感じ取ることができた。
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