赤鯱新報

【赤鯱新報的年間MVPインタビュー】和泉竜司「どんな状況でも、勝利のために100パーセントで」前編

誤解を恐れずに言えば、背番号7の正統継承者だと思う。在籍は通算5シーズン目だが、本人の名古屋に対する思い入れは人一倍だ。大卒ルーキーからJ2での経験で選手としての厚みを増し、武者修行にも思える鹿島への移籍でさらなる勝者のメンタリティを手に帰ってきた万能型アタッカーは、偉大なる先達の想いも引き継ぐようにしてチームの先頭に立って闘った。「結局、最後は竜司だった」という指揮官の言葉は、和泉の存在がどれほど苦境のチームにあって重要で大きかったかを物語る。彼もまたその期待に応え、1年を走りきった。
シーズン中に30歳となり、自分もベテランの域になりつつあると自覚する。だからこそ思うこと、話すべき言葉は彼にはある。自分なりの7番像を模索し、チームを常に救うため、勝つために行動してきた2023年。和泉竜司の感じてきた戦いの軌跡を、聞く。

前編
「7」は良い時も悪い時も試合に出続けて、チームを支えてきた番号。

Q:まずは1年お疲れ様でした。和泉選手のように「復帰」と言われる移籍の仕方はやはり特別で、そういう見られ方、感じ方をしているシーズンを終えての率直な感想はどうですか。

「いや、ほんと改めて1年が経つのが早かったなと感じました。名古屋に戻ってきたことを昨日のことのように感じますし、新体制発表でファミリーの前に 戻ってこられたこと、横浜FCとの開幕戦も本当に最近あったように感じるぐらい。この1年は時が過ぎるのが早く感じましたし、サッカーにかんしてはチームとして良い時もあれば悪い時もあって、波があったシーズンで。1年間通して悔しいことだったり、苦しいことの方が多かったですけど、改めてこのグランパスに戻ってこれて、帰ってこれて良かったなと思いました。まあ、タイトルが取れればベストだったので、そこはまた来年しっかり取れるように頑張りたいなって、より強く思える1年でしたね」

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