赤鯱新報

【2022年赤鯱新報的MVP】藤井陽也「個で守れるDFに。何でも全部を高い基準でできるようになりたい」part1

2022年の名古屋グランパスを語る時、藤井陽也の躍進は欠かせないファクターとして誰もが認めるところ。その実績と期待感がそのまま投票結果につながったのが当メディアでの年間MVPであり、その成長ぶりにはクラブの未来を重ね合わせる人も多いのではないだろうか。このオフはさすがに取材攻勢もすごかったらしく、インタビュー時にはちょっと疲れた表情でもあった藤井だが、しっかりと答えてくれた部分も彼の“進化”のひとつ。顔つきも精悍さを増した男は、もはや“はるちゃん”と呼んでは失礼かもしれない。見事、一本立ちを果たした2022年のMVPの一人としての、藤井陽也の言葉に耳を傾けてもらおうと思う。

1.3年間の地味な積み重ねがつながった。

Q:まずは藤井選手は否定するかもしれないですが、飛躍のシーズンと言っていい2022年でした。改めて、どんなシーズンだったと振り返りますか。

「本当に今年は勝負の年という風に自分でもやっぱり意気込んでました。シーズンを通して試合に出ることは、今年がプロになって初めてだったので、すごく充実感はありましたね。でも、やっぱり充実感はありますけど、タイトルを取れなかった悔しさとか、そういったのももちろんあります。いろいろな思いがありますけど、一番に思うのは、本当にあっという間だったなってことですね」

Q:今季は公式戦43試合に出場しています。これだけの試合に出場すると考え方も変わるでしょうし、考えることも増えるだろうと思います。自分の変化は感じていますか。

「変わったところはなんですかね。試合にこうやって出続けることで見えてくることもやっぱり多かったですし、たとえば自分が思っているより相手がもっと強かったり、速かったり、そういったものも感じました。試合に出て、そういうものを肌で感じられたのは、1年間通して良かったなと思います」

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