赤鯱新報

【広島vs名古屋】レビュー:踏んでしまった同じ轍。前進が勝利に結びつかない悪循環は続く。

■明治安田生命J1リーグ 第29節
9月30日(土)広島vs名古屋(19:00KICK OFF/Eスタ)
得点者:57’キャスパーユンカー(名古屋)72’加藤陸次樹(広島)81’ドウグラス ヴィエイラ(広島)85’エゼキエウ(広島)
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一言でいえば、名古屋が求めるものがすべて広島にあった。そしてその力をもってして、勝点を根こそぎ持っていかれた。プレー強度、戦術的な連動性、ゲームメイク力の方向性の一致、交代選手による試合展開の劇的な変化に、追加点を奪って勝利に帰着する勢いの強さ。ミラーゲームだからというわけではないが、写し鏡だからこそ彼我の違いは際立っても見える。名古屋がその試みに手応えをつかめそうな試合であればあるほどに、この負け方に衝撃は大きくなる。力負けと言えばそれまで、どういった視点で試合を見つめるかによってさまざまな意見は出ようが、手を尽くして先制までこぎつけたゲームの終わり方としては、いささか見方は厳しくもなる。

勇気をもって前に出た試合だった。

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