赤鯱新報

【名古屋vs浦和】レビュー:前節とは質の違う0-2の敗戦から、ポジティブな点を抽出してひたすらに前進を。名古屋に立ち止まっている暇はない。

■2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第8節
8月13日(土)名古屋 0-2 浦和(18:04KICK OFF/豊田ス/29,508人)
得点者:44’武藤雄樹(浦和)87’ズラタン(浦和)
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“負け方”を考えさせられる一戦だった。スコアは奇しくも、前節と同じく0-2。しかし、厳然たる力の差を見せつけられた広島戦と今節とでは、その試合内容はまるで違う。相手に上回られる展開は同じでも、自分たちの動きと意識はまるで雲泥の差だ。自らの意志、ゲームに対する狙いを表現できたか否か。だからこそ、試合後の選手たちは敗戦からポジティブな要素を抽出し、試合を建設的に振り返ることができたのだと言える。

5-4-1のシステムを採用して3試合目で、チームと指揮官はその運用方針を「ボールを大事にすること」へと転換した。守備を固めてカウンターに賭ける、それ自体は悪いことではなかったが、守備の課題を抱えている現状で守備の時間をわざわざ長くする戦い方は確かに非効率でもある。またシモビッチが11日の非公開練習でハムストリングスを負傷した影響もあり、この日はメンバー外。前線で絶対的な高さを利した戦術を執れない事情からも、ポゼッションを高めて攻撃を展開する必要性にかられていたこともあった。

そこでチームが用意したのが、ボランチのイ スンヒをDFライン右に配置するポゼッションのパターンだ。

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