赤鯱新報

鈴木陽人「もっと誰にも負けない武器を作っていきたい」【U-18プレミアWESTvs鳥栖戦】試合後の選手コメント

鈴木陽人
■高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 WEST 第2節
4月9日(日)名古屋グランパスU-18 2-0 サガン鳥栖U-18(11:00KICK OFF/トヨタスポーツセンター)
得点者:30分鈴木陽人(名古屋)90+2分鈴木陽人(名古屋)
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○鈴木陽人選手
Q:試合開始から我慢の展開となりましたが、そこを鈴木選手の先制点でひっくり返しましたね。試合の流れはどう感じていましたか。
「やっぱり相手がボールを持つことが多い試合になっていた中で、ここで焦れたら崩れてしまうかなって思っていたので。自分は主将もやっているんですけど、そこで自分が盛り上げる声だったりとか、『切らすな』っていう声を出し続けることによって、守備の選手たちもやっぱり頑張ってくれて。だから守れたっていう展開があったので、そこで自分たちのやりたいサッカーである前からプレスに行くことを、遼河がスイッチになってくれた。自分がそれに呼応していくことで、先制点は取れたかなって思っています。苦しい中で先制点取れたことは、ほんとに大きかったなって思います」

Q:ただ苦しい展開の中でも、鈴木選手はボールを持てていましたし、左サイドは起点になれていたと思いますが。
「そうですね、相手のサイドハーフがカバーに来てしまうと1対2になってはいたんですが、逆にそれだけ来てくれると味方が空くこともわかっているので、そこを使いながらでした。でも1対1のところはやっぱり負けないっていうのも、今日は思っていました。1対1になったら仕掛けようっての思ってやったことで、チャンスは作れたかなと思います」

Q:自分たちの狙っていた攻撃であるとか、対鳥栖というところで用意してたものはどれぐらい表現できたと思いますか。
「自分たちの狙いとしては、どんな状況でももっとアクションを起こしたいなとは、率直に思っていました。今日の試合でも押し込めば押し込むほど、自分たちがボールを受けたい、受けたいとなってしまって、ダイナミックなアクションだったりが自分も含めてなかったと思うんです。そこをもっと出していかないと相手も動かないですし、自分たちもうまく前線のクオリティが出せないかなとは思うので。そこは鳥栖が相手とか関係なしに、どこが相手だろうともっとやらなきゃいけなかったかなって思います」

Q:ただ、押し込まれる展開の中では、前との距離も遠くなりますし、アクションを起こすのも難しいところがあるのでは。
「今年のチームは個ではがしたりするのが上手いチームかなっていうのは自分は思っているんですけど。たとえば1対1で負けなかったら、その局面でも負けないかなって思います。それはフォワードやサイドハーフという前の選手に限らず、センターバックもそうですし、センターバックも攻撃に参加すること、前の選手も守備に参加することだったりも自分たちが目指すところにあります。全員で守って全員で攻撃するっていう感じになってくれば、もっと流動的になって相手も動いて、味方も動いてとなって、そこで相手がもっとずれてくるかなって思うので、そこを練習から意識したいなということは思います」

Q:1ー0で終わるのもいいですが、最後に2ー0にできたのはすごく大きかったと思います。それが自分のゴールということもあり、良い試合という感想も強いのでは。
「ま、そうですね(笑)。自分が2点目を取れたことで、そこで試合が決まったまではいかないですけど、試合を優位に運ぶことができたので。そこは良かったなって思うんですけど、やっぱり押し込まれる展開だけじゃ自分個人としてもつまらないですから。もっと自分がボールを受けて、見てる人たちをワクワクさせるような展開にできていたら、もっと良かったなって思いました」

Q:試合の立ち上がりに鳥栖が前がかりに来て、そこから勢いを自分たちが戻したことで、後半に鳥栖がもっと来るだろうという想定もあったのかなと思いますが。
「ウチのセンターバックだったりサイドバックの選手は本当に、僕たちのやりたいことをやるために本当にしっかり守ってくれたと思います。そこに対して自分たちはセカンドボールだったりの反応は絶対にやってやろうっていうのはハーフタイムに話していたので。押し込まれる展開でも不安だったりはそんなになくて、絶対にセンターバックが弾いてくれたり、サイドバックが弾いてくれたところを自分たちや中盤の選手が拾うという意識でやって、そこで前につなげたならば、もうどんどん湧き出るようにやっていこうよっていうのも話していたので。だから押し込まれても、『やばい』とはあんまりなってなかったです」

Q:昨季王者の鳥栖を相手に、自分の色をどれだけ出していけたか。、今年1年出していかなきゃいけない、という部分ではどうでしたか。
「やっぱり自分の武器はボールを持ってからのプレーというか、ボールを持たないと始まらないっていう部分があるので。そこからのクオリティは、ぜひ見ている方たちにも 注目してほしいです。そこをもっと練習で迫力やすごみを増していかないと、上に行くにつれてどんどん大きい壁が立ちはだかることになります。ディフェンスも強くなってくるので、もっと誰にも負けない武器を作っていきたいなと思います」

Q:得点シーンはどういう意識でいましたか。
「まず1点目は自分たちがやりたいプレスのサッカー、さっきも言いましたけど、そこでフォワードの選手がやっぱりスイッチを入れてくれて、そこに自分が反応していくというところで。そこは良かったですし、去年から自分の課題としては決定的な仕事をするってところでしたから。ボールを持って何かをしても、結果にならなかったら意味ないっていうのは、去年からずっと感じていたことでした。今年はそこを意識するために、もっとゴールに向かって迫力をもって入っていくっていうところを練習から意識してるので、そこが実ったかなって思います。2点目は祐吾だったり、前で遼河も潰れてくれましたし、それぞれの選手の武器や特徴を見ることによって、自分があそこに入っていけたかなって思います。祐吾の武器はキープだったり、スピードだったりなので、ここにこぼれてくるかなって思って入っていったら良いところに来ました。あとは決めるだけっていう感じでしたね」

reported by 今井雄一朗

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