赤鯱新報

鈴木陽人「今日ここで勝たないと本当の意味で成長できないなとも話し合っていたので。ここで自分たちが今日、圧倒して勝てたことで、チームはもっと前進すると思います」

○鈴木陽人選手
Q:履正社高校には前回対戦で0-3の敗戦を喫していました。その分はきっちり返す勝利になりましたが。
「前回の履正社戦はすごく悔しいやられ方というか、自分たちが何もできなかったなという感想があって。その中で自分たちは先週にジュビロに勝って、今日ここで勝たないと本当の意味で成長できないなとも話し合っていたので。ここで自分たちが今日、圧倒して勝てたことで、チームはもっと前進すると思います。もっといい方向に行くかなというゲームでもあって、すごく良かったと思います」

Q:鈴木選手も貴重なゴールを決めています。
「遼河が見えて、遼河の頭に合わせるつもり、触れなかったら入るぐらいのところを狙ったのが少し上に行ってしまって。そのままゴールに入ったという感じなので、納得するゴールではなかったんですけど、チームの得点に絡むことができて良かったです。あまり喜べないというか、喜びにくかったゴールなんですけど(笑)、みんなが駆け寄ってきてくれて、嬉しくなって喜べました」

Q:今日の自分のプレーについてはどうですか。
「今日はアタッキングサードでのアイデアやボールを持ってのプレーは自分の武器にしていて、そこは上手く出せたかなとは思うんですけど、中盤にかかわっていく時にミスが多かったりとか。やっぱり時間帯でのプレーをもっと考えないと、自分は今ユースでやっていますけど、トップの試合に出るためにも、そういうところをもっと意識しないといけないなということを実感しました」

Q:いつもはドリブルではがせていたところが、今日はなかなかできないところもありましたが。
「前回の履正社戦は逆にはがせた部分が多くて。今回は相手が自分が右利きということもわかっていて、対応もしてくるなかで、自分はその対応を上回るプレーをしなければいけないにもかかわらず、今日ははまってしまったことが多かったので。もっと武器を磨いて、もっとチームのスイッチとなれるようなプレーを心がけてやっていきたいです」

Q:自分がボールを受けてからのプレーは、得点の前後なのか、前後半なのか、少しずつ変化もあった気がしますが。
「試合中でも、『右利きだぞ』とか『カットインだぞ』とかいう相手の声が聞こえてきて。2点目の時がそうですけど、それなら左足で振ってやろうかなと意識して、結局それがこぼれて健聖くんが詰めてくれました。そこは相手の嫌がることを考えて、少しドリブルのコースも変えながらできたかなと、自分で良かったかなと思います」

Q:相手にボールを持たれることも多かった中で、焦れずに守りながらの中での攻撃に対するマインドはどのように持っていたんですか?
「ここで守備を止めて焦れたら絶対にやられますし、自分たちが守備を続けて、攻撃のチャンスをうかがう部分で、自分がその攻撃の部分での核となってやれればという意識と。そしてチームのために走るという意識はもってやっていました」

Q:攻撃で深い位置まで行った後の戻りながらのディフェンスであるとか、戻ってからのポジショニングはすごく気を遣う部分だと思います。今日の試合ではそのあたりはいかがでしたか。
「今シーズン初めに、それが僕の課題であると監督から突き付けられました。それを今シーズンを通してどんどん直していく過程の中にいるんですが、もっとやるべきことはあります。でも最近の守備の意識の中で、戻りながら守備をするという意識もついてきたのではないかなと自分では思います」

Q:無失点で抑えたという部分も大きなことだと思いますが。
「そうですね。マサくん(北橋将治)とか、後ろのキーパー、守備陣、左サイドバックの(山田)煌人は今日がプレミア初出場で初スタメンでしたが本当に頼もしかったです。それに応えるためにも自分たちは絶対に点を決めなきゃいけないということを思ってやっていたので。ああいったディフェンス陣の気迫だったりには、本当に助けられていますし、自分たち前線が追ったことでより効果的な守備にもできましたから、守備の連係は今日は取れていたかなというのは思っています。それがゼロに抑えられた理由かなと思います」

Q:山田選手との左サイドの連係も良かったのでは。
「はい、煌人とはジュニアユースの頃から左サイドでよく組んでいたので。左での持ち方が煌人は巧いですし、それを信じて走ったり、もらいに行ったりもできたので、良かったなと思います」

Q:そこまで危険な場面を作らせなかったことについては。
「特に3年生が自分たちのサッカー、全員で攻撃して全員で守備をするということを背中で見せてくれます。自分たちもそれについていく形だけでなく、2年生と3年生で刺激し合えるような環境を作らないと、自分たちは頂点を目指しているので。今日のチャンスを作らせなかったというところでは、3年生の力が大きかったと思います」

reported by 今井雄一朗

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