【赤鯱短信】ランゲラックが挑戦する時、チームもまた挑戦を重ねている。
昨季から感じていたひとつの変化にランゲラックのポジショニングがあった。以前は基本的にゴールを外すような位置取りはしないGKで、時にそのことでDF陣と言い合いになっていることすらあったほど。それがチーム全体として“アグレッシブ”というキーワードを掲げてプレーし始めた2022年は、明らかに彼の位置取りがワイドに広がったのである。当然のごとくそれはチーム戦術によっても変化するものだが、それでもランゲラックのこの変化は、小さいように見えて大きなことだったように感じていた。極端に言えば35歳となるシーズンで彼は、大きなチャレンジに乗り出したのでは、というぐらいに。
だが、その予想は半分以上がはずれ、挑戦という要素は少しだけを感じるものだった。一方でそれはとてもポジティブな事実であり、彼のプレーヤーとしての懐の深さやインテリジェンスの証でもある。つまるところ彼はそうしたくなかったのではなく、それが正しい選択として、振る舞ってきただけだったのだ。
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