【名古屋を見つめる冷静な視点:増川新報】第3回前編:ビルドアップにおける変化、そして“点取り屋”の存在
2005年から2013年までの9年間を名古屋で過ごし、2010年にはチームのリーグ初優勝に大きく貢献。同年のベストイレブンにも選出された名CBである増川隆洋さんが、この度「赤鯱新報」の“論説委員”として月に一度、その冷静な視点から見た名古屋グランパスについて語ってくれることになった。現役時代はその体格を生かしたパワフルな守備だけでなく、クレバーな戦術眼と試合の流れを読み、分析する力でもチームに多くをもたらした頭脳派は、フィッカデンティ監督率いるチームをどう見ているのか。第3回となる9月は、無失点試合記録をつくったチームに起きていたいくつかの変化についても、解説してもらった。
増川新報第3回・前編
ビルドアップにおける変化、そして“点取り屋”の存在
Q:9月は無敗でした。
「すごいよね。ルヴァンカップがこんなに上手くいくとは思わなかったね」
Q:自分もびっくりしました。あそこまで見事に行くとは。
「ルヴァンカップはあまり見られていなかったんだけど、試合は握られていたの?」
Q:いや、そうでもなかったです。
「第1戦目は普通に勝ったのだろうなとは思ったんだけど」
Q:守備がまったく揺るぎませんでした。
「鹿島がポストにシュートを当ててくれたところもあったよね?(笑)」
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