赤鯱新報

【赤鯱短信】色んな意味で“面白い存在”。榎本大輝はプロとしての第一歩を踏み出せるか。

榎本大輝が何だかとにかく面白い。3月29日に特別指定選手の発表があったにもかかわらず、我々報道陣がその動く姿を見たのはちょうど1か月後の4月29日が初めて。おそらくは非公開練習の日などに練習参加を重ねていたのだが、何しろ謎の人物だったのである。同じ大学の渡邉柊斗や児玉駿斗らはリハビリや練習参加、児玉に至っては既に札幌戦にも出場しているのだが、榎本についてはドリブラーであるという触れ込みのみが独り歩きしていた。4月29日の練習にしても、「今日から走り始めました」というレベルの復帰状況だった。

だが、リーグ戦ここ2試合では出場はなかったがベンチ入りし、風間八宏監督をして「すごく面白い選手」と言わしめたのだから注目度は高まる一方だ。そして横浜FM戦の翌日の練習では、対人プレーもしっかりこなしてミニゲームながら紅白戦にもフル出場。まだまだコンディションが整っているようには見えなかったが、それでもところどころに面白いボールタッチを見せた。これはいつもの風間監督からすればルヴァンカップで出番があるかもと思わせるに十分な流れだ。

さて本題。榎本の何が面白いかといえば、かなりオープンマインドな思考と言動である。簡単にいうと人懐っこい。チャラくはないが、それそんな簡単に言っちゃう? という軽やかな話しっぷりがこちらの興味をひどく惹くのである。例えば初めて彼を報道陣が囲んだ日、プレースタイルなどを聞かれて彼はこう答えている。

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