赤鯱新報

【名古屋vs鳥栖】プレビュー:生まれつつある真の総合力をもって、1stステージのラストスパートを開始せよ。

■2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第15節
6月11日(土)名古屋vs鳥栖(19:00KICK OFF/パロ瑞穂)
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指揮官の言う「バランス、組み合わせの妙、ハーモニー」が試される一戦だ。過酷なアウェイ4連戦を経て、ようやくホームに帰ってきた名古屋は、チームの総合力を束ねて鳥栖を迎え撃つ。上位よりも降格圏が近い現状では内容よりも結果が重視されるところがある一方で、苦難の5月を通じて培ってきたベースをさらに発展させていくこともまた勝利への近道。その点において、チームはようやく“総合力”を使う準備が整ってきた感がある。

これまで、小倉隆史GM兼監督は事あるごとにバックアップメンバーに奮起を促しては顔をしかめる日々が続いてきた。大逆転負けを喫したリーグ鹿島戦では「正直今まで見てきたプレーの中で、パッと浮かぶ駒がなかった」とまで言い、貪欲さを見せないベンチプレーヤーたちに苛立ちすら見せていた。しかし先日のナビスコカップ磐田戦で小屋松知哉をはじめとする若手が躍動したことで、今までほぼ無風状態だったポジション争いに一陣の風が吹き込んだ。今週のトレーニングでは小屋松だけでなく、川又堅碁や磯村亮太、矢田旭らが高いモチベーションと迷いのないプレーを披露するなど、勢いは継続していることを印象付けもした。

彼らの姿勢と充実ぶりは、チームにとっても朗報だった。

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