【大宮vs名古屋】レビュー:ターンオーバーで見えたセカンドチームの現在地。彼らこそがチームの“伸びしろ”だ。
■ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第1節
3月23日(水)大宮 1-0 名古屋(19:00KICK OFF/NACK/5,359人)
得点者:37’江坂任(大宮)
※今回はVTRを見てのレビューです。
※試合ハイライト(スカパー!公式)
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リーグ戦の主力を脅かすには、何が必要なのか。直近の試合から9人の選手を入れ替えて臨んだ今季のナビスコカップ初戦からは、チームの新たな課題と改善点が浮き彫りになった。
大幅なターンオーバーには否定的だった小倉隆史GM兼監督だったが、大宮のピッチに立ったのは仙台とのリーグ4節とは大きく異なったメンバーたちだった。GKの西村弘司は“第2GKセレクション”の順番が回ってきての起用となったが、DFラインは中央をそのままに、左右のサイドバックをセカンドチームのそれに入れ替えた。右の森勇人、左の高橋諒はサテライトリーグを含めたここまでの練習試合で継続して使われてきた選手たちであり、手薄なポジションの競争力を上げる意味でも活躍が期待される人材だ。
中盤から前は総入れ替え。ボランチは磯村亮太と明神智和が選ばれ、2列目には予想通りの明大トリオが並んだ。オリジナルポジションは右に矢田旭、真ん中に小川佳純、左が和泉竜司である。サイドハーフの利き足が逆なのは、左右はカットインして中央の攻撃を厚くしつつ、攻撃に特徴のあるサイドバックのコースを作る狙いと思われる。さらにトップ下を本職とする2名をサイドに置き、サイドが本職の小川を中央に置いた理由としては、松田力のような機動力とオフザボールの動きの質が、現状のチームには必要だということだろう。そして1トップは野田隆之介で、ベンチには負傷から復帰した川又堅碁がスタンバイ。ともにフルコンディションではなく、最前線は彼らの交代を前提とした選手起用と言えた。
ほぼセカンドチームといえる顔ぶれで迎えた一戦は、キックオフから10分ほどはアグレッシブなサッカーを展開した。
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