赤鯱新報

【名古屋vs神戸】プレビュー:劇的な変化に闘争心を加え、苦境から脱出せよ。3年ぶりの“FW闘莉王”が、その先頭に立つ!

■2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第12節
9月26日(土)名古屋vs神戸(19:30KICK OFF/パロ瑞穂)
試合情報(名古屋公式)
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西野朗監督は否定したが、いよいよスクランブル発動である。状況をドラスティックに変えるべく3バックシステムを採用したチームは、いま再びの劇的な変化を求めて4バックへ回帰。その試みの中心に背番号4のFW起用を据え、残り6試合で意地とプライドを見せるべく準備を進めている。

熟慮に熟慮を重ねた上での、布陣変更だった。前週のアウェイで川崎Fを相手に1-6の完敗を喫し、エースの一人永井謙佑が右肩脱臼で離脱。手薄になる一方の戦力と現状に対して打つべき大胆な一手を模索した指揮官は、一人の選手の位置を動かすことで多くの変化をチームに与えることを思い立った。

それが、田中マルクス闘莉王のFW起用である。攻撃が先でも、守備が先でもない。その両方への影響力を加味したうえでの決断だったと西野監督は言う。

「システムも停滞してきていたし、得点力も落ちていた。まず両サイドの迫力が出せなくなったことで3バックが裸になり、守備も攻撃もできなくなっていたこと。守備でのコンパクト性への修正とともに同時に攻撃でもフィニッシュが取れない中でトライをしようと。そこで川崎F戦の翌日には話をして、アイツもスムーズに受け入れてくれた。自分でも川崎F戦を良くないと感じていたんだろう。やりたくはなかったことだが、闘莉王を前に入れたことでの反応を見たかった。やるからにはDFを上げたつもりはありませんよ。FWで使うと決めた以上はFWの選手として考えています。その力は十二分に持っている。このチームは闘莉王一人を動かすと、大きく変化するんです」

(残り 1653文字/全文: 2385文字)

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