「川崎フットボールアディクト」

システム変更に見る勝利への執念とそれに応えた選手たちの強気な姿勢。そして手にした今季等々力初勝利/J1 第5節 vsFC東京【レポート】

J1 第5節
3月30日(土)(15:03KICKOFF/U等々力/22,543人)
川崎 3 – 0 FC東京

■デビュー戦初アシスト

試合の流れを決定づけたのが83分の山田新の追加点だった。

リーグ戦3連敗中のフロンターレがFC東京をホームに迎えた一戦は、前半34分の脇坂泰斗の先制点で均衡を破る展開に。2週間の中断期を経て鬼木達監督が選んだのは4-2-3-1へのシステム変更で、これが奏功しFC東京を押し込む展開となる。ただし点差は1点。72分にはFC東京のGK波多野豪が一発退場となり、フロンターレが数的優位を得てはいたが、だとしても油断できない試合展開が続いていた。

だからこそ、山田のゴールが試合の流れを決定づけた。

その山田は82分に山内日向汰と共に交代出場。大卒ルーキーの山内にとってこれがJリーグデビュー戦となった。アカデミーから桐蔭横浜大に進学していた山内は、大学在学中からフロンターレのトップチームの練習に参加。練習生として、トップチームの練習を邪魔しないことを意識していたというが、その山内が戸田光洋コーチの助言もあり、自分らしさを発揮することを意識し始めたことについては以前原稿にも書いた。

山内日向汰、「当たり障りなくやる」ことからの決別【コラム】

そんな山内のらしさが出たのがドリブルでの仕掛けだった。

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