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小林悠、カズ超えの140得点目【ニュース】

小林悠がカズ超えを果たした。

小林はJ1第10節のアウェイの広島戦に後半開始時から途中交代出場。出場直後に決定機を迎えると、65分にFKのこぼれ球を蹴り込みこれがJ1通算140得点目。この得点でリーグ通算単独7位となった。憧れていたというカズ超えの一発となった。

その後負傷退場したのが残念だったが、それでも試合後に取材に応じた小林は「本当にリーチがかった状態から、なかなか点が取れてなかったので。このまま取れないで終わってしまうのかなと思ってしまうのかなと思う時もあった」と思いがけない言葉を口にしつつ「でも、いずれ取れるなって気持ちもありました」と述べて、その思いを強くしてくれたのが鬼木達監督のミーティングでの言葉だったと明かした。

「今日、本当にミーティングでオニさんが熱いことを言ってくれていて。ここで何か一番長くやってる自分が奮起しないと誰がやるんだという気持ちで後半入りました」

その小林の後半開始時からの出場は、今季最も早いタイミングでの交代出場で、ケガなくプレーを続けていれば今季最長のプレー時間となるはずだった。そのあたり「(鬼木監督が)後半しかも信頼して長い時間、使ってくれたので。結果で応えたいなって気持ちがあって。その中でゴール決めれたのは、すごい良かったと思います」と話す。

そして、改めて自分の選手としてのタイプを再確認したという。

「やっぱり自分としては気持ちの選手なのかなというのを再確認したというか。試合の持っていき方というのは気持ちの部分で大事だなと。はい」

気持ちでゴールを取ってきた小林のカズ超えのメモリアルゴールは、勝利にも、ケガなく後半を終わらせることにも繋がらなかったが、その熱い気持ちこそが今のフロンターレに必要なものだと再確認できた。焦らずに、でもできるだけ早くピッチに戻ってきてほしいと思う。

(取材・文・写真/江藤高志)

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