原点回帰とプラスアルファ。等々力初勝利と連敗阻止を狙う多摩川クラシコ/J1 第5節 vsFC東京【プレビュー】
■ゼロからのスタート
鬼木達監督にとって逆転負けしたアウェイの鹿島戦は一つの転機になったという。
「改めて自分達の目指すもの」を見直すきっかけになったとのことで、鹿島戦後の2週間をゼロからスタートするために費やしたと鬼木監督。
「言ってしまえば、もう一度ゼロからスタートして、しっかりと攻守においていろんなものを構築して行こうと。そういう期間になったと思います」
ちなみにここで鬼木監督が口にしたゼロからのスタートとは、原点回帰というニュアンスが正しそうだ。というのも次のような言葉を選手たちに伝えているため。
「自分達からしっかりと主導権を持ってと言いますかね。攻撃的に戦うこと。あとはもっと別にありますけども。まあ、どんな状況でも怖がらずに全員がボールを受けに来たり」を意識するよう求めているからだ。
パスコースを確保するためには、ボールホルダーに対し周りの選手たちが怖がらずに顔を出すことが必要で、それがフロンターレのパスサッカーの根本にある原理原則でもある。鬼木監督はまずその意識を選手たちに求めた上で、さらにプラスアルファの要素も試しているようだ。というのは受ける場所として相手の背後も想定しているからだ。
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