「川崎フットボールアディクト」

いきなりの大一番で今季開幕。準備は間に合っているのだろうか/ACL2023/24 R16_1st vs山東泰山【プレビュー】

■準備期間

アウェイでのACL山東泰山戦で今シーズンが始まる。13日の試合に合わせ、チームは9日に現地に移動。バスでの4時間半の移動を含め半日がかりの遠征を経て試合に備えているという。その山東戦に向けフロンターレは速いペースでチーム作りを進めてきた。

昨季との違いは準備期間の短さ。昨季は1月9日の麻生での練習初日からシーズン初戦の横浜FM戦まで、麻生と1次2次の沖縄合宿をあわせ31日間の練習日が充てられていた。しかし今季はこれが27日間に減少。準備期間が短くなった一方、左右の両サイドバックを筆頭に複数の主軸選手移籍。わかり易い例で言うと、昨年の天皇杯決勝のスタメンのうち半分の5選手がチームを去るという状況があった。そういう意味でも詰め込みでチームづくりを進める必要があった。

その結果、すなわち疲労が溜まっているという意味で、今季の練習試合は結果としては振るわないものになった。

例えば合宿最終日の町田、琉球戦についてはそれぞれ45分を2本ずつ、合計4本を実施しているが、町田戦については0-2、0-1と無得点で完敗。琉球戦も0-1、2-2と45分単位でも勝てなかった。厳しい結果だと言わざるを得ないが、その理由の一つとして鬼木達監督はコンディション的な難しさを例示している。すなわち「(合宿)最後のゲームはかなり身体的にも追い込んでいる状況の中だった」としており「2試合とも、厳しい結果になった」と述べている。もちろん前述の通り、初戦までの時間的な短さがその一因と言えるが、もう一つ考えられることとして、国内である程度形を作っておきたかったとの鬼木監督の考えがあったのではないかと考えている。

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