「川崎フットボールアディクト」

敵地で見せた意地の2ゴールと悔やまれる2失点/ACL2023/24 GS第6節 vs蔚山現代【レポート】

ACL2023/24 GS第6節
12月12日(火)(19:00KICKOFF/等々力/5,247人)
蔚山現代 2 – 1 川崎

■仕事人

スタートリストを見た蔚山現代のスタッフに、何故契約満了が発表されたジョアン・シミッチを起用するのかと尋ねられた。文脈的に、チームに対する恨みを持っていてもおかしくないのに危険じゃないのか、とのニュアンスが読み取れた。

答えは簡単で、シミッチはどんな状況であっても手を抜くような選手ではないということ。練習を見ていれば一目瞭然で他のブラジル人選手たちがクラブハウスに引き上げていく中、一人寡黙にクールダウンのジョギングを続けられる真面目さがある選手なのだ。先発が続いていても、先発落ちしていたとしても、必要なトレーニングを確実にやり遂げる心の強さは感動的ですらあった。

当然、日々の練習を間近で見てきた鬼木達監督もシミッチの真面目さは理解していたはず。契約の延長が無くなっただけで、現時点のシミッチは、まだフロンターレの所属選手だ。フロンターレの一員としての最後の試合で全力プレーを続けた。

そのシミッチのパフォーマンスは素晴らしかった。相手選手のボールを的確につつき、ボールを回収して危機の芽を摘み、攻撃の起点となった。

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