2023年12月10日 5時43分　
カテゴリ： ★無料記事 • 川崎アディクト • 監督・選手コメント
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◯山根視来
「前半を折り返した段階でこれだけ悪かったらあとは上がっていくだけだろうと。頭の中が同じ方向を向いてたので。本当に結果だけにフォーカスした試合だったかなと思います」

――上がっていくだけというのは、鬼木さんからの言葉？
「それはみんなの中で、これだけ悪いんだから。もうこれ以上悪いことないでしょうっていうぐらいの感じでした。
何回か危ないシーンはありましたけど。それぞれができるパフォーマンスを発揮してゼロに抑えることができたので。柏さんのカウンターというものをしっかり警戒しつつ、怖さは前回の対戦した時からあったので。その感覚をしっかり残しつつ。ちょっとずつ相手ゴールに迫っていけたらいいなっていう感じでずっとやってました」

――苦しんだシーズンだったと思うんですが、勝負強さが戻ってきて最後にタイトルを取れたということに関してはどうでしょう？
「リーグまあ、ああいう結果になってしまいましたけど、ACLと天皇杯に懸ける思いとか、タイトル取るチームってどういうモチベーションの持って行き方をするのかっていうところを、みんながちょっとずつ理解して、この決勝に向かってこれたと思うので。すごく大きなタイトルだったかなと思います」

――PK戦も痺れる状況で回ってきましたが。
「2年前の天皇杯、僕が外して負けてしまったので。しっかり準備してきて。もちろん緊張しますけど、自分がやってきたことを信じて。後悔のないように。やりました」

――狙ったところに蹴れたんですかね。
「狙ったところというよりは、キーパーの動きをしっかり見て、やりました」

――泣きました？
「水です（笑）」

――水でしたか。
「水です」

――去年無冠で今年も苦しんで、水も出てくるなって感じのシーズンだと思うんですけど
「まあ、不甲斐ないシーズンを過ごした選手がすごく多かったと思うし、だからこそっていう思いでこのカップ戦を戦ってきたので。個人的にはここまでずっとオニさんに使ってもらってたので。何かこう、タイトルでオニさんに恩返ししたいなと、覚悟を決めて、今日のピッチに立ちました」

（取材・構成・写真／江藤高志）