【赤鯱短信】スピードスターがつかんだバランス感覚。中山克広はもう、迷わない。
指揮官は「なぜか知らないけど」と言った。中山克広が良くも、悪くもなれるポジショニングについてである。沖縄でのキャンプでは戦術のひとつですらあった中山のスピードは、ライバルの久保藤次郎にフィジカルトレーニングの追加を決意させるほどに強力で、今季のメイン戦術に据えられるはずだった右肩上がりの可変システムのキーマンとなっていた。プレシーズンマッチでも得点を決め、開幕スタメンも確実視される中で、異変が起きたのはその直後だ。異変というと大げさかもしれないが、今シーズンの中山の出場記録を見返せば、何も起きていないはずはなかった。
問題は、バランスだった。
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