赤鯱新報

【札幌vs名古屋】レビュー:もぎ取った結果がもたらす得難い経験則。2戦連続逆転勝利から生まれる、名古屋の次なる好循環。

■明治安田生命J1リーグ 第6節
4月3日(水)札幌 1-2 名古屋(19:33KICK OFF/札幌ド/9,564人)
得点者:30’馬場晴也(札幌)55’森島司(名古屋)90’永井謙佑(名古屋)
———–
サッカーの内容的に厳しかったからこそ、勝点3の持つ意味は大きくもなった。前半シュート1本、2得点を奪った後半ですら4本という数字は、この日の名古屋の出来を端的に示す何よりの証拠だ。札幌という相手の特徴を捉えれば、支配率を渡して“泳がせる”のはかなりの想定内であったはずが、その狙いの背後に自らの得点機創出が紐づけられなかったから苦戦はほぼ90分続いた。それでも逆転にこぎつけたのだから抜け目ない、という表現は当てはまりこそすれ、しかし主体的に、能動的にその場面を生み出したかといえば、その濃度はいかほどか。勝てば官軍、ミッドウィークのアウェイ戦はまずは勝点確保が御の字であり、その意味では最高の結果が手に入ったのは間違いない。どこまでを喜び、どこからを反省とするか。勝点3でそれができるのは、素晴らしいこともまた確かだ。3連敗のあとの3連勝という成績には、もちろん文句のつけようもない。

(残り 2801文字/全文: 3298文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ