赤鯱新報

【赤鯱短信】“挫折”の先に挑む未来。吉田温紀が粛々と目論む、今季の下剋上。


重たい「頑張ってます」だった。13日の公開練習のあと、クラブハウスに引き上げてくる吉田温紀に声をかけ、話を聞く。まずは軽く「最近どうですか」と切り出してから本題に入ろうかと思ったら、その返答に時間がかかった。文字にすると、「…………………、(口を開けようとしてとどまる)………(またやめる)………頑張ってます」ぐらいの感覚だ。何か言いたいことはある、でも感情のままに言うのは良くない。一瞬、これはある種の“地雷”を踏んだか、彼のプライドを傷つけてしまったかと身構えたが、ぐっと飲み込んで一言に集約したその表情は、逃げない覚悟を決めたように見えて、あえて率直に聞くことにする。

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