赤鯱新報

【赤鯱探訪】内田健太編①「やりきったし、やってきてよかったと思えた」

【赤鯱探訪】内田健太編①「やりきったし、やってきてよかったと思えた」

赤鯱探訪・内田健太編①
「やりきったし、やってきてよかったと思えた」

Q:まずは現役引退お疲れ様でした。内田さんにとってこれはどのような決断だったのでしょうか。
「まずは愛媛でのキャリアが終わった時にまだやりきった感がなくて。これではちょっと終われないなっていうのがあったから、次のチームを探したんです。その中で人と人とのつながりで、このマルヤスっていうチームが見つかって。僕の中では指導者としても、このカテゴリーに行ったら何か得るもんがあるんじゃないかっていうことで、まずはここに飛び込んで1年間、ほんとにいろいろなものを自分で消化しながらサッカーやっていこうと思いました。その中で自分の方向性も出していこうと思っていた中で、夏ぐらいですかね。そういう決断というか、覚悟になったというところです。全然プレーはできるけど、熱量とかにやっぱりギャップがあるなと感じたのが、ひとつ大きなところだったかなとは思います」

Q:サッカーは全然続けられるけど、選手ではというと…。
「はい。だから良いタイミングなのかなって。次に行くのに、いろいろなタイミングがあって、ここでこうして生い立ちが違う選手たちと一緒にやって、いろいろなサッカーの価値観だったり、観点とか、そういうのも触れられたからこそ気づけた部分があって。次にこれを活かせるんじゃないかっていうのは。辞めるというのは、家族にはずっと言ってたんですよ。この1年でちょっといろいろなものはって。だから全然プレーはできますよ」

Q:負傷などの問題で続けられなくなる選手もいますが、そこは全然大丈夫だと。
「自分に鞭を打てば(笑)。でも、それは環境面とかにもよって、たとえば人工芝の練習場だと今まできたことない箇所に負荷がきたりっていうのもあったし。トレーナーとかもいない。それも含めてけっこう、自分で自分に鞭を打たないとダメなんで。だから思いのほかスッキリしたというか、やりきった感の方が強かったですね」

Q:引退すると決めた日、決めた瞬間には何か浮かぶものはありましたか。
「浮かぶもの。浮かぶものしかなかったっすよ(笑)。今までやってきて、本当にいろいろな人の指導とか、関わりがあったからここまで来れたし、そういうお世話になった人の顔がばーって頭ん中を巡ったっすね」

Q:内田さんぐらいたくさんのチームでプレーしていると、その数もものすごそうです。
「すごかったです。だから、引退を報告する連絡にもけっこう時間かかったし、その中でもいろいろな言葉をもらったから、その時に『やってきてよかったな』って本当に思いました」

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