赤鯱新報

【FC東京vs名古屋】レビュー:完敗の内実に果敢なる挑戦あり。糧とすべき敗戦がまたひとつ、名古屋に刻み込まれた。

■明治安田生命J1リーグ 第18節
6月24日(土)FC東京 2-0 名古屋(19:03KICK OFF/味スタ/28,636人)
得点者:18’ディエゴオリヴェイラ(FC東京)80’ディエゴオリヴェイラ(FC東京)
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見た目としては内容含めた完敗である。それは選手たちが痛いほど感じている。ただし観ている側ほど悲観視しているわけではなかったのは、意外と言えば意外、頼もしいと言えば頼もしくもあった。当事者であるチームの面々と、我々外から試合を見つめる者とのギャップはどんな試合にあっても当然だが、これほどまでに0-2の敗戦に前を向く選手たちとの会話を紐解くと、彼らはすでに目先の試合だけでなく、シーズンを俯瞰した戦い方を捉えていることが理解できた。念を押しておくが、負けは負けであり、名古屋がFC東京を打ち負かすことはできなかったのは厳然たる事実だ。しかし試合が終わった瞬間から、彼らはそこから何を抽出するか、次へとつむがなければならないものは何なのかを見始める。負け惜しみではなく、純粋に次勝つために。

何故だろう、と90分間疑問に思っていたことは、名古屋がこの一戦に持ち込んだ意図が判明した途端に氷解した。

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