赤鯱新報

【赤鯱短信】今季は腕の見せ所。“鉄の押谷”は存在感を放てるか。

いよいよ目の前に迫った2年ぶりのJ1開幕戦で、大きな話題となっているのがU-18の菅原由勢の抜擢なるか、ということだ。自身も18歳でプロデビューしているというランゲラックも「ユキは本当に驚きだよね!」と目を丸くしていたが、確かに17歳にしてJ1リーグの開幕戦に、しかもスタメン出場するかもしれないという現状はただただ驚きでしかない。残念ながら17歳でのJ1出場はFC東京の平川怜が既に記録しており“初の”という冠は“スタメンでは初の”という但し書きがついてしまうことになったが、かの森本貴幸が持つ最年少出場記録も開幕戦での途中出場だったと考えれば、菅原が為そうとしていることはやっぱりスゴイと改めて思うばかりである。


ただ、今回の話の主役は菅原ではなく、押谷祐樹である。高校生の菅原は突然のトップチーム抜擢によって学校との両立がなかなかに慌ただしく、開幕前に話を聞くことができないほどのハードスケジュールとなってしまった。午前練習が終われば急いで弁当をかっこみ、高校へと一直線。でも記事にはしたいということで、同じクラブユース出身の選手に話題を振ることにしたというわけだ。

磐田ユース出身の押谷は2008年にトップチーム昇格を果たし、その後は磐田、岐阜、岡山、そしてここ名古屋とキャリアを重ねてきた。当時から天才肌のアタッカーだった男はマッチアップすることも多い17歳のDFについて、「実際、スゲーなって思いますよ」と評する。「だって17歳が普通にトップチームに入って、普通にスタメン組でもプレーしているんですよ?」。そして頭の中身が全然違うんじゃないかと、再びため息をついて言葉を続ける。

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