赤鯱新報

【名古屋vs湘南】プレビュー:勝因へと姿を変えつつある“自分たちのサッカー”。今季最強の相手に対し、それを証明することはできるか。

■2017明治安田生命J2リーグ第37節
10月15日(日)名古屋vs湘南(14:00KICK OFF/パロ瑞穂)
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自分たちのやることは変わらない。徹頭徹尾、念仏のごとく唱え続けてきたチームの基本コンセプトだが、その言葉が持つ意味は少しずつ変わってきた。最初は自分たちのサッカー、スタイルを確立するためのブレない姿勢を打ち出すため。時にそれは迷いを振り払うようにも聞こえたが、明確な判断基準を持つ指揮官によってコントロールされたチーム作りの上でそれは曖昧にされることなく遂行されてきた。そしていくつかの連勝や連敗を経て、それは輪郭をはっきりとさせ、勝った理由としての確かさを得ていった。では37節を迎える現在はどうか。それは、「変わらずに自分たちのサッカーをすれば、勝利はついてくる」という確信に姿を変えつつある。

3連勝してなお、残り6試合を全勝ぺースで戦い抜くことを要求される現状の中、名古屋は今季最強の相手といえる湘南をホームで迎え撃つ。昨季最終戦で敗れ、降格を決定づけられた因縁のチームにはアウェイで既に負けており、昨季の練習試合を含める対戦成績では5連敗中と相性は最悪。櫛引一紀が「今は負ける気がしない」と自信をみなぎらせるチーム状態とて、油断どころか全力を尽くして初めて勝敗の行方が見えてくる。ましてや湘南は、勝てば自動昇格圏内が確定するかもしれない一戦である。両者フルパワーで勝点3のみを欲する戦いになることは間違いない。「2年連続で相手にとってゲンの良いスタジアムにしたくはない」。楢崎正剛の想いは偽らざる名古屋の意地であり本音だ。

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