赤鯱新報

【2016シーズン全選手レビュー】田口泰士:確かな存在感と、主将としての物足りなさ。


7 田口泰士
1stステージ16試合出場(1440分)・1得点
2ndステージ11試合出場(921分)・1得点
ナビスコカップ予選リーグ3試合出場(205分)
天皇杯1試合出場(90分)

セントラルMFとしての確かな実力は証明したが、キャプテンの重責を十分に担うことはできなかった1年だった。小倉隆史元監督に新時代の旗手としての役割を託され、楢崎正剛ら先達にも背中を押されての主将就任だったが、背中で引っ張るタイプの性格だけに苦しんだ。好不調の波は少なかったが今季も負傷欠場に見舞われ、常にチームを動かすリーダーシップを発揮できたかといえば十分ではなかった。ホーム鹿島戦で見せたようなスーパーなゴールや、重傷の足を隠して90分間を戦い抜いたホーム柏戦のように気迫でチームをけん引する姿は感動的でもあった。しかし特に苦戦を強いられた今季においては、あらゆる局面と状況でチームメイトを力強く先導するような、目に見える行動が欲しかったことは否めない。

プレーは素晴らしかった。昨年夏のグロインペインからの復帰以降、田口のパフォーマンスには凄みが加わるようになっていたことは誰もが認めるところだろう。

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